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北朝鮮・シリアの地政学リスクに揺れるドル円と雇用統計 USD/JPY相場4月3日~4月7日

【2017年4月3日 月曜日 ドル円相場】
特に何も大きな材料なく週末を終え、ドル円は前週と変わらない値からスタートした。開始早々に111.5円近くまで上昇する場面があったが、111.5円を超えられないと9時台には111.127円まで値をさげ、先週の110.10円から112.20円までの上昇の半値を戻した形となった。その後はジリジリと上昇し15時には111.5円を超える値まで上昇したが、111.6円から上は値が重く下げ始めると112.2円の高値から引くトレンドラインに押さえつけられるように下値を追う展開が続いた。21:00台にはロシアのサンクトペテルブルクの地下鉄で爆発があり、後にテロと判明したが瞬間値をさげる場面もあった。その後は23時にアメリカの3月ISM製造業景況指数が発表され数値は市場予想通りの57.2となっていた。数値は悪くなかったため一度は上値を試すも、上値は叩かれてドル円は値をさげていき、米10年債券利回りの低下に伴って111円を割れて110円台へと沈んでいった。
【2017年4月4日 火曜日 ドル円相場】
110円台後半に位置していたドル円は、NY市場の流れが続いて売りが継続して8時台に下げ幅を広げた。110.5円の前では反発も見られたが、仲値が発表されると値をさげて110.5円を割り込むところまで下落していった。110.5円割れでは反発もみられたが、110.7円以上の上値がすでに重くなっており再び下落すると110.5円を割り込んでいった。13:30にはオーストラリア中央銀行の政策金利発表があり、豪ドルの値動きにつられてドル円もやや値を動かしていたようだった。チャートの3月27日の安値から引くトレンドラインでは、やや値を保つ動きも見られたが、下落は続いて110.259円まで値を下げてから米長期金利の上昇に合わせて値を戻していた。21:30に発表された米貿易収支は赤字の幅が縮小していて、発表後は値をやや上下していたドル円だったが、週明けから続いていた下落の下降トレンドラインを上方にブレイクすると、アメリカでヘルスケア法案の採決ヘの意欲がみられたことや、トランプ大統領が発表された貿易赤字に満足していると発言されたこともあってか、上昇が続いて110円台後半へと値を上げていった。
【2017年4月5日 水曜日 ドル円相場】
110円台後半に位置していたドル円は、9時前に110.914円まで値を上げたがそこが高値となって下落していった。8時台の上昇は日本の新年度の初のゴトー日への期待があったようだったが株価の下落もあって仲値まで上昇は継続しなかった。ドル円は株価の上下の値動きにつられて値を上下していて、110.534円まで値を下げた後は、110円台後半で値を上下していた。17時にはチャートでできていた小さなダブルボトムのネックライン110.75円近くをブレイクすると上昇に勢いがついて110.978円まで値を上げていた。111円では上値の抵抗が見られたが、21:15に発表されたADP雇用統計の数値が予想を大幅に上回ると値を飛ばしてブレイクして111.4円台まで上昇を強めていった。同時刻帯にタルーロFRB理事の発言もあって上昇を支えていたかもしれない。23:00に発表された米3月ISM非製造業景況指数は予想を下回ったため、ドル円は失速して値を下げた。ドル円が失速した111.4円近くには日足で3月10日の高値115.5円から引けるトレンドラインがあり、結果としてトレンドラインに弾かれた格好となっていた。アメリカの週間原油在庫の発表で原油先物価格が値を下げたこともあって下値を追う展開となっていたドル円だったが、111円を割らずに反発すると再び111.3円台まで値を上げて、FOMC議事要旨の公表を待つこととなった。同時刻帯にはトランプ政権でNSCからスティーブ・バノン氏がはずれると報道があって、ドル買い要因となっていたかもしれない。FOMCの議事では、「再投資政策の変更が年内に適切になる可能性が高い」との内容やバランスシートの規模縮小に言及する発言が見られたことで、ドル円は高値を更新して111.444円まで値を上げたが、「株価が非常に高い水準にある」との指摘が確認されると株価の下落につられて反転して急速に値を下げ110.5円近くまで下落していった。
【2017年4月6日 木曜日 ドル円相場】
昨日のFOMC後の下落を引継ぎ下攻めが続いていたドル円は、日本市場が開く9時台に110.282円の安値をつけるところまで値を下げていた。値を下げた後は反発したが、110.3円から110.6円で小幅なレンジ相場となっていた。トランプ大統領からはインフラ投資を加速させるとの発言も見られていたが反応は限定的だった。6日から7日は米中首脳会談が開かれていて、北朝鮮問題への懸念から株価が下げていたこともドル円にはネガティブな材料だったようだ。16時台にはドラギECB総裁のテーパリングの火消し発言でユーロが下げていて、ドル円は小幅ながら上下に値を振る展開となっていた。ドル円は日本市場時間でレンジ相場の中、鍋底チャートを形成していて、17時台に110.6円を上抜けてくると上昇に勢いがついて、111円手前まで値を上げていった。20時台にはウィリアムズ連銀総裁がバランスシートの縮小について発言していたこともドルの上昇をサポートしていたようだった。21:30のアメリカの新規失業保険申請件数は予想よりも良い結果となっていたが、ドル円は111円をブレイクできずに値を下げると110.648円まで下落していたが、ライアン議長のヘルスケア代替法案が進展しているとの発言などを材料に反転すると今度は0:00台に111.129円の高値をつける荒っぽい値動きとなっていた。高値をつけたあとはシリア情勢などの地政学リスクを警戒してか110円台後半へ値を下げていった。
【2017年4月7日 金曜日 ドル円相場】
日本市場開始後には110.995円まで上昇していたドル円だったが、10時台にアメリカがシリアに「トマホーク」ミサイル59発を発射したことがわかると、リスクオフの流れから110.2円台まで急激に値を下げて「ロシアに通知していなかったようだ」との報道を受けて安値を更新して110.127円まで下落した。ドル円相場の勢いでは110円をブレイクしそうだったが、110円を割らずにいると「ロシアには通知していた」と先の報道を否定する内容が出てきて反発し、「今回の攻撃は一度限り」とのニュースが出るとリスクオフの巻き戻しで110.5円台へと値を戻したが、ロシアのプーチン大統領の「攻撃を侵略とみなす」との発言から再び値を下げた。しかし、下落は110.424円までの下げにとどまり、マーケットが落ち着きを取り戻すとジリジリと値を上げていく展開へと変わっていった。今回の攻撃は米の政治的な意味合いが強かったようで、米ロ戦争へとつながる可能性は低いとみられたようだった。市場の関心は米雇用統計へと移っていて、21:30に発表された数値は非農業部門雇用者数が予想を大幅に下回る9.8万人となってネガティブサプライズの影響で、ドル円は発表直後110.148円まで下落した。しかし、シリアミサイル攻撃時の安値は更新せず、失業率の良化、平均時給の改善の結果から完全雇用に近い状態と判断したのか、22時になる前に雇用統計発表前の値まで戻してチャートで長い下ヒゲを作る形となっていた。その後はジリジリと値を上げていったドル円だったが、111円を超えられないと失速した。25時過ぎになると、ダドリーNY連銀総裁から「バランスシート縮小にともなって利上げを休止しても期間は極めて短く影響はわずかになる」との発言を受けて、ドル円は上値の抵抗だった111円を超えて111.354円まで上昇した。その後はやや値を下げて週の終値は111.074円となった。
【今後の見通し】
ドル円は下値を追う動きが継続したが、110円を割らずに週の終わりではやや値を戻して終えた。日足では110円割れを試す動きが続いているが、チャートでは終値で110.5以下になっているローソク足はまだない。シリアへのミサイル攻撃、ネガティブサプライズの雇用統計でも110円を割り込むことができなかったため、110円のサポートの強さを確認した形となった。日足チャートでは下ヒゲの陽線で終わっているため次週は一旦は上昇の可能性があるとみれる。ドル円は111.6円を超えて上昇できれば日足チャートでダブルボトムの完成が見込めるので反転の可能性が高くなる。
ただし、週足ローソク足では下ヒゲをつけてはいても上値を切り下げていて陰線となっており、下降トレンドは継続を示唆しているので、再び110円台前半へと値を下げていくと今度は安値更新の可能性が極めて高くなると思うので週明けの値動きには注意したい。
【次週の予定】
次週は大きなイベントはないが、10日(月)のイエレンFRB議長の発言や14日(金)のアメリカの消費者物価指数(CPI)小売売上高に注目しておきたい。米中首脳会談は穏便に終了したようだが、その結果を受けたマーケットの反応も確認しておきたい。
USD/JPY week O:111.386 H:111.584 L:110.127 C:111.074
USD/JPY予想レンジ 4月10日~4月14日 110.000-114.500

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