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高まる北朝鮮とアメリカの衝突懸念とドル円 USD/JPY相場4月10日~4月14日

【2017年4月10日 月曜日 ドル円相場】
前週の終値からさほど変わらない111円近くからスタートしたドル円相場は、開幕早々上値を追う展開となっていた。8:50に発表された日本の国際収支が予想を上回る黒字だったことから若干下押す場面はあったが、ゴトー日の仲値期待もあってか下げた後は上昇に転じていた。仲値は市場の値よりも安い値となっていたがドル円の上昇は続き、10時台には111.569円まで上昇した。ドル円は111.6円を超えることができずに下げ始めると、結果的にこの高値が週の高値となって下落が続くことになった。その後の日本市場時間と欧州市場時間ではドル円は111円台前半の小幅なレンジ相場となっていたが、22時ごろにECB総裁と副総裁の発言を受けてユーロが上昇すると、ドル円はつられて値を下げていた。23時にはアメリカの労働市場情勢指数(LMCI)が発表されて数値が予想より弱かったため、ドル売りにつながっていたようだった。ドル円は0:00を過ぎると111円を割り込んで110.785円まで値を下げていった。その後は、110円台後半でレンジ相場となっていたドル円だったが、すでに111円から上の値が重くなっていた。マーケットでは中国が中朝国境地域に兵士を配備したという情報がありリスクオフ要因となっていたようだった。29:00には、イエレンFRB議長の発言があり、ドル円は発言を受けて一旦は111円をブレイクしたが、チャートで上髭を描いただけでそこからレンジを下方にブレイクして下落していった。
【2017年4月11日 火曜日 ドル円相場】
ドル円相場は、昨日のチャートのローソク足で上髭を作っていたこともあって、下値を追う動きが続いていた。黒田日銀総裁が参院財政金融委員会の質疑に応じて大規模緩和の出口について答弁をしていたことや、何度も延期された東芝の決算を控えていたことも円買い要因となっていたようだった。ドル円は16時台には110.5円を割り込んだが、割り込んだ後は110.7円台までの反発をみせていた。東芝の決算は夕方ごろに適正意見なく発表されていた。110.6円を中心に上下していたドル円は、22時前にトランプ大統領がツイッターで北朝鮮に対して「中国が協力を決断しなければ、われわれは独力で問題を解決する」と発言したことを受けてリスクオフの流れが強まり、110円台前半へと沈んでいき、3月27日の安値である110.104円と何度も反転していた110円の手前では一旦の反発を見せはしたが、23時台に売りが強まるとあっけなく安値を更新して110円の節目もブレイクして109.638円まで値を下げていった。下落のきっかけはトランプ大統領のツイッターであったことは間違いなさそうだったが、110円を割り込んだ時には特に大きな材料も発言も見られなかった。110円をブレイクしてしまったドル円は、109.913円までの反発は見られたが110円台へと戻すことなく、下値を追う展開が続いた。
【2017年4月12日 水曜日 ドル円相場】
109円台後半で推移していたドル円相場は、109.5円をまだ割り込んでいなかったが日本の仲値の発表をきっかけにして下落を強め109.337円まで値を下げていった。その後は109.55円から上値が非常に重くなっていて、日本の13時ごろにアメリカと中国が電話協議をしたとの報道もあったがドル円相場の反応は薄かった。15時台になると上値が重かった109.55円を超えて、再び109円台後半へと値を戻していった。北朝鮮が外交委員会を復活させるというニュースがポジティブにとらえられていたようでもあった。109円台後半で推移していたドル円は、21:30に発表されたアメリカの輸入物価指数が予想通りの数値ではあったが、弱い結果だったこともあり、やや値を下げていた。チャートでは時間足レベルで引けるトレンドラインが上値を抑えていたが、深夜2時台にブレイクすると109.871円まで上昇したが、110円台に値を戻すことはできずにブレイクはダマシとなってドル円は再び値を下げはじめた。同日には米露外相会談も開かれていて、共同記者会見では北朝鮮の非核化で一致との報道がでていた。ドル円は、中国が北朝鮮に制裁を強化する可能性などの北朝鮮の動向に対するヘッドラインに振られて値を上下する展開が続いていたが、マーケットの膠着状態を変えたのはトランプ大統領が米紙とのインタビューで「ドルは強すぎる」と発言したことだった。発言後のドル円は急激に値を下げて、日本で日が明けるころには109円台を割り込んでいた。トランプ大統領は合わせて「中国は為替操作国ではない」との発言や低金利政策を支持する内容の発言をしていた。
【2017年4月13日 木曜日 ドル円相場】
ドル円相場はトランプ大統領の発言を受けて下落が続き、10時台には108.719円まで値を下げていた。ドルを買いあがる理由がない中、ドル円は安値で値をもむ展開が続いていたが、チャートでは鍋底型を作りじわじわと上昇すると14時台には上昇に転じて109円台へと値を戻していった。ドル円チャートは英国民投票時の安値98.898円からトランプラリーの高値118.658円の半値108.778まで値を戻したことになり、下には日足の200日移動平均線があったこともあって、トランプ大統領の衝撃的「ドル高牽制」発言があっても底堅く推移していたようだった。ドル円は15時台には109.249円まで上昇したが、そこからは再び値を下げていた。チャートでは小さいながらもカップウィズハンドルのチャートパターンができていて、21時台にアメリカの経済指標の発表で上下する展開があったが、ネックラインをブレイクすると22時台には109.386円まで上昇していた。アメリカの経済指標は21:30に発表された卸売物価指数(PPI)は予想より弱かったが、新規失業保険申請件数は予想よりも強い内容となっていて、その後の23時に発表された消費者態度指数も予想より強くなっていた。ドル円相場は上値が重く高値をつけたあとは値を下げて、日本時間深夜帯にはアフガニスタンでのIS掃討戦で、アメリカ軍が大規模爆風爆弾を使用したとの報道を受けて、109円を割り込んでいたが、下落は一時的でチャートで下ヒゲを作ると109円台に値を戻して推移していた。
【2017年4月14日 金曜日 ドル円相場】
欧米市場がグッドフライデーで休場となる中、アジアでもシンガポール、香港勢が同じくグッドフライデーで休場ということもあってマーケットは閑散とした雰囲気になっていた。ドル円相場も109円台で小幅なレンジ相場となっていたが、14時台になると北朝鮮が核実験の準備をしているというアメリカと北朝鮮の戦争を懸念するヘッドラインから日経平均株価の下落が強まり、それに伴ってドル売り円買いとなってドル円もジリジリと下落して、108.8円台まで値を下げていった。欧州市場時間も相場は動かなかったため、ドル円は値を下げたままの108円台の安値で推移していて、21:30にアメリカの消費者物価指数(CPI)と小売売上高が発表されると、予想より弱い結果から売りが強まって、200日移動平均線も割り込んで108.5円台まで値を下げていった。その後はまた小幅なレンジ相場となって週の終値は108.6円台で終えることとなった。
【今後の見通し】
110円台を割り込んだドル円は下落が強まって118.536円の安値をつけるところまで値を下げた。チャートではこの下に強いサポートラインはない。週足でも大陰線を作っているため下落の継続の可能性が高まっている。トランプ大統領から、ドル高牽制発言が見られていることで、アメリカ政府の意向としてドル安にしたいであろうことは明らかだが、発言ではなく具体的な政策において円高、ドル安の要因が決定づけられないと所詮口先介入に過ぎない為、ここからさらに下落が続くかは、トランプ政権の政策実現性と同じくまだ不透明だと思う。
ドル円は、ここまでの下げでトランプラリーの高値から10円幅の調整をしていて、108円台は英国民投票時の安値からトランプラリーの高値の半値108.778円のオーバーシュートの範囲内と考えれば、ここから値を戻せれば上昇する可能性が出てくるかもしれない。いずれにせよ、現状の日米の金融政策下では、ここから下ではドルは売りたくはないため、ドル円相場が反転するかどうかを見極めて安値を拾っていくほうがいいとは思う。もし、ドル円が半値戻しで反発できないようであれば、下落はまだ続くとみておきたい。
【次週の予定】
週末、故金日成(キムイルソン)国家主席生誕105年の日に軍事パレードを行った北朝鮮については、金曜の引け前から核実験をするかもしれないと懸念があったが、実験やミサイルの発射は行われなかった模様だ。アメリカと北朝鮮の衝突というリスクを回避していた資金が返ってくれば、週明けはドル円の上昇材料となる可能性がある。しかし、北朝鮮情勢は、一旦は最悪のシナリオは回避したものの、根本的な問題が解決したわけではないので、資金が返ってくるかは不明だ。
合わせて14日に公表されたアメリカの為替報告書では中国の為替操作国認定は予定通り見送られたが、日本に対しては円安との見解が示されていることで、今週示されたトランプ大統領のドル安指向の見方もあって強いドル安圧力となるかもしれない。週明けのマーケットを見てみないと市場の判断はできないが、まずはどちらに動くのか注目しておきたい。経済指標では特に大きく注目をするものはないが、アメリカと日本の各指標は確認しておきたい。現状のマーケットの動向は地政学リスクに大きく左右されているため、突発的なニュースやトランプ政権の動向のほうが引き続き影響は大きそうだ。その他のイベントでは、18日の日米経済対話、20日、21日のG20財務省・中央銀行総裁会議、週末23日のフランス大統領選挙(第1回投票)に注目。
USD/JPY week O:111.044 H:111.569 L:108.536 C:108.617
USD/JPY予想レンジ 4月17日~4月21日 108.000-112.000

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