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ムニューシン財務長官が下値を支えたドル USD/JPY相場4月17日~4月21日

【2017年4月17日 月曜日 ドル円相場】
週末の土曜日に軍事パレードを行った北朝鮮が、16日の日曜になってミサイルを発射して失敗したことが伝わったが、アメリカは静観する立場をとったため、週明けは北朝鮮リスク懸念が後退したとみられたためか、前週の終値から上に窓を開けてドル円相場はスタートした。108.7円台からスタートしたドル円だったが、すぐに下落して窓を埋めると、そのまま下落の勢いを強め前週の安値を更新して、11時台には108.132円まで値を下げていた。108円を割り込みそうなところまで値を下げたドル円だったが、割らずに反転するとジリジリと値を上げる展開へと変わっていった。後から見ると結果的にアジア市場時間に週の底値をつけた形になっていた。チャートでは小さな三尊型を作ってネックラインをブレイクしたが、上値は重くダマシとなってドル円は108円台前半で小幅な値動きを続けていた。北朝鮮については、中国が金正恩に亡命の説得をしているのではないかという情報も出ていたようだったが、信憑性も不明な情報なためマーケットの影響があったかはわからない。月曜はイースターマンデーとなっていて、欧州市場は引き続き休場となっていた。20時になるとドル円は上昇を強めて108.6円台まで値を上げていったが、勢いは続かずに0:00には108.296円まで下押ししていた。同日発表されたアメリカの経済指標は弱い結果が続いていて、発表直後の反応は下げも限定的だったが、経済指標の弱さが下押しにつながっていたのかもしれない。ドル円は深夜3時過ぎに、アメリカの要人発言をきっかけにして上昇を強めていたようで、当日の高値を更新すると109円台まで値を上げていた。深夜の発言にはスパイサー報道官の「中国は為替操作していない」という発言やムニューシン財務長官の「強いドルは長期的にいいこと」「年内税制改革実施を予想」「赤字より経済成長重視」といった発言に反応していたようだったが、特にムニューシン財務長官のドル高容認発言に反応していたようだった。その後の日本の明け方にはフィッシャーFRB副議長の発言もあったが、市場に大きく影響を与えそうな発言はなかったようだった。
【2017年4月18日 火曜日 ドル円相場】
109円台まで上昇していたドル円は日本市場が開くと9時台に109.218円まで上昇したが、4月13日の高値が抵抗となって超えられずに下落へと転じる流れと変わっていった。北朝鮮リスクは、ペンス米副大統領が平和的解決について言及していたこともあって後退しているようだった。日本では来日したペンス副大統領と日米経済対話が行われていたが、為替に対しての言及は特になかったようだった。108.8円台まで下落したドル円は、日銀が消費者物価指数(CPI)の見通しを下方修正することを検討しているという情報があってジリジリと値を上げる方向に変わり15時には109.154円まで値を戻していた。その後、16時の欧州市場時間になると、欧州はイースター休暇明けということもあってかドル円の下落が強まり、当日の安値を更新して108.814円まで値を下げていった。イギリスではメイ首相が声明を出すようだとの報道が出てきて、思惑からポンドが売られ、ドル円も値をさげていた。はじめは健康問題で辞任かという情報も出ていたが、声明の内容は英国総選挙を6月8日に前倒しするという内容で、売られたポンドは値を急速に戻していたが、ドル円は先行きに対するリスク警戒のためか値を戻さずに108円台で荒い値動きが続いていた。109円台へと値を戻すことができなかったドル円は、NY市場時間になるとドル売りが強まって108円台前半へと値を下げていった。
【2017年4月19日 水曜日 ドル円相場】
昨日108.317円まで値をさげていたドル円は、月曜の安値を更新せずに108円台前半で値をもんでいたが、9時に日本市場が開くと日経平均株価の上昇につられて値を上げて108.6円台まで上昇した。しかし、株価が失速すると108.410円まで値を下げていった。その後、アメリカのムニューシン財務長官が、「トランプ大統領はドルの押し下げを狙うことは絶対にない」と発言したことが伝わると、ドル買いが強まって、ドル円は時間足で4月10日高値から引くトレンドラインをブレイクして109円近くまでじりじりと値を上げていったが、109円では一旦は上値を抑えられ、超えてもまた上値を抑えられていた。22時台になるとドル円は109.05円を超えてストップを狩るような値動きで上昇を強めたが、109.2円を超えられずに連銀総裁の発言や株価の下落につられて再び108円台後半へ値を下げていった。
【2017年4月20日 木曜日 ドル円相場】
ドル円は日本市場で株価が上昇するとつられて値を上げる場面はあったが、108円台後半で値をもむ展開が続いていた。時間足チャートでは小さなダブルボトムを作り17時にネックラインをブレイクしていたが、上値は伸びていなかった。109円を挟んで上下していたドル円は、21:30に発表されたアメリカの経済指標が予想を下回っていたが、影響は限定的で底堅く推移していた。NY市場時間になると上値が抑えられていた109.2円台をブレイクして日足ベースで作られていたダブルボトムのネックラインも超えて上昇を強めたが、すぐに値を戻して乱高下する荒い値動きとなっていた。NYカットのオプション取引も乱高下の要因となっていたようだった。20日、21日にはG20財務省・中央銀行総裁会議が開かれていて、黒田日銀総裁の引き続き日本の緩和を維持する姿勢を示す発言などもドル円上昇をサポートしていたようだった。ドル円は深夜の2時にムニューシン財務長官の「税制改革を推進してる」との発言で109.482円の高値をつけたが、そこが天井となって、値を下げていった。
【2017年4月21日 金曜日 ドル円相場】
109円台で値を推移していたドル円は、アジア市場時間では109円台のレンジ相場となって、ブレイクしたダブルボトムのネックライン109.2円がサポートラインとして機能していたようだったが、16時台に割り込むと、時間足チャートで小さなダブルトップができていたこともあって値を下げていった。値を下げていったドル円だったが底堅く推移していて、21時台には109円を割り込む場面もあったがすぐに値を戻していた。同日発表されたアメリカの住宅関係の経済指標は予想より強かったが、マーケットの反応は限定的だった。ドル円はフィッシャーFRB副議長の「今年あと2回の利上げは適切となお認識」との発言に反応して上昇する場面もあったが、週末にフランスの選挙を控えていることもあってリスク回避からか下値を追う動きが続いていた。108.8円台まで値をさげていったドル円だったが、深夜の2時を過ぎるとトランプ大統領が「税制改革について来週発表する」と発言したことが好感されて109.3円台まで上昇し、週の終値は109円台で終わることとなった。
【今後の見通し】
ドル円は週明けから続落したが、108円台を割り込まずに英国民投票時の安値からトランプラリーの高値の半値108.778円のオーバーシュートの範囲内で反転の気配を見せている。110円をブレイクするまでは、どうなるかはわからないが、上方にブレイクできれば上昇トレンドへと変わっていく可能性が出てきたかもしれない。ドル円チャートではアベノミクス以降月足で4連続以上の陰線がないが、4月が陰線になると初の4連続陰線となる。4月が終わるまで月足チャートの判断はまだできないが、もし、次週ドル円チャートで月足陽線となるような反転を見せた場合、上昇の仕方としては2014年10月に日銀が追加緩和に踏み切ってドル円の月足を陽線に変えた時と同じ展開が思い出される。4月の終値には注目しておきたい。
週末はフランスの大統領選挙が控えており、結果によってはリスクオフが強まる可能性もあるが、市場の想定内の結果であれば、懸念材料が一つ消えることでドル円の上昇へとつながる可能性が高まる。トランプ大統領が次週発表すると発言している税制改革案も内容によってはドル高につながる可能性があるが、トランプ大統領は過去に税制改革について発表すると言って何も発表しなかったことがあるので、発表がされるまでは不透明感が続きそうだ。
ドル円チャートは、アベノミクス以降半値戻しを試したあとは、倍の値幅で上昇していることが何度かある。今回も同じように上昇すると、99円から118.5円の上昇の半値戻しでドル円が反転した場合、ドル円の上昇ターゲットの価格は128円になるが、現状ではそこまで急上昇するビジョンが見えないので本当に上昇するかはわからないが頭の中には入れておきたい。

【次週の予定】
次週はまずは週末のフランス大統領選の第一回投票結果に注目。タイムスケジュールは下の通り。

4月23日(日) 
フランス現地時間:18時投票終了(大都市では20時)
   ※日本時間:24日2時投票終了(大都市では24日4時)

週明けのマーケットが開くころには大勢が決着しているのかわからないが、どのような結果にしても週明けは窓を開けてのスタートとなりそうだ。次に注目をしたいのがトランプ大統領が26日に公表すると発言した税制改革の内容。どのような内容なのかはわからないが、税制改革の内容がポジティブサプライズとなるとトランプラリー第2幕の始動になる可能性もあるかもしれない。ただし、トランプ大統領には期待を裏切った前例があるため、過度な期待は禁物だろう。また、その発表の前の25日は北朝鮮軍創建日となっていて、朝鮮半島での有事が懸念される。北朝鮮で核実験が行われる可能性が極めて高くなっているが、仮に実験が行われた時には、アメリカの対応によってマーケットへどのような影響が出るのかわからないので注意したい。核実験が行われてもアメリカが先制攻撃をしかけることはまだないとは思うが、何かしらの対抗措置が取られるだろうとは思われる。その他では27日には日銀の政策金利発表、ECB政策金利発表があるので、内容は確認しておきたい。経済指標では28日のアメリカのGDPに注目。月末のフローにも注意したい。
USD/JPY week O:108.732 H:109.482 L:108.132 C:109.130
USD/JPY予想レンジ 4月24日~4月28日 108.000-112.000

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