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フランス大統領選挙後に開けた上窓と米税制改革案 USD/JPY相場4月24日~4月28日

【2017年4月24日 月曜日 ドル円相場】
週末の日曜日に行われていたフランスの大統領選挙の第一回投票は、日本時間の24日3時を過ぎる頃には出口調査の速報が出始めていてマクロン氏とルペン氏の決戦投票の可能性が高くなっていた。そんな中、海外市場でスタートしたドル円相場は、先週の終値から上に窓を開けて110円台から始まっていた。海外市場では取引が薄い中110.6円近くまで上昇する場面もあったが、日本の主なFX会社で取引が開始される時間には、110.2円台まで値を下げて落ち着いたスタートを見せていた。ドル円は利確の売りに押されたのか110円を割り込むところまで値を下げたが、109円台ではドル円が買われてもいたようで底堅く推移していた。9時台には109.840円まで下落したが、そこからはジリジリと値を上げる展開が続いた。フランスの選挙結果は、マクロン氏とルペン氏の決戦投票がほぼ確実となっていた。ドル円相場は14時台にチャートで上値を抑えていた小さなトレンドラインを抜けて上昇を強め、21時台には110.356円まで上昇したが、21:30に発表された米3月シカゴ連銀全米活動指数が予想を下回ると下げに転じて、その後の23:30の4月ダラス連動製造業活動指数も予想より悪い結果となっていて、米国債利回りの低下に伴い0:00台には当日の安値を更新して109.7円近くまで下落していた。アメリカ市場時間ではムニューシン財務長官の税制改革に関する発言やトランプ大統領の法人税は15%にするとの報道を受けて、ドルはやや上昇する場面もあったが、110円を超えられずに反転すると再び値を下げていった。
【2017年4月25日 火曜日 ドル円相場】
109円台後半で推移していたドル円は、同日25日が北朝鮮の軍創建85周年の日であったため、地政学リスクへの警戒感からか、日本時間8時台に109.590円まで値を下げたが、そこが底値となって、仲値に向けて値を上げ始めるとそのまま上昇していく流れが続いていった。北朝鮮で核実験が行われる場合、過去は日本の午前中の時間帯が多かったこともあり、時間が経つにつれて核実験の可能性が低くなったとみられたのか、リスクオンの流れへと変わっていったようだった。ドル円は11時台には110円を超えたが、北朝鮮で過去最大の軍事訓練が行われたことが伝わると110円を再び割り込む場面もあったが、最悪の事態に直結することでもないと判断されたためか、反転して上昇を続けた。NY市場が開始する22時台には110.8円に迫るところまで上昇を強めていたが、23時前に一旦値を下げて、23時に発表されたアメリカの新築住宅販売件数の経済指標が予想より強かったことからドル買いが強まり、再び上昇すると日本の日が変わった1時台には111円を超え、3時には111.190円まで上昇していった。同日トランプ大統領はメキシコへの壁を作ると諦めていない発言をしていたが、マーケットへの影響があったかはわからなかった。
【2017年4月26日 水曜日 ドル円相場】
111円台まで上昇したドル円相場は、早朝7時台に111円を割り込む場面はあったが、今日予定されているアメリカの税制改革と減税の発表への期待感からか底堅く推移していた。アメリカの税制改革と減税の内容は、日本市場時間でも材料が少しづつ明らかになっていて、ドル円はジリジリと上昇を続け111.5円近くまで上昇する場面もあった。その後は111円台前半で小動きとなっていたドル円だったが、21:30頃にムニューシン財務長官が「米史上最大の減税、税制改革になる」と発言したことが伝わると、111.741円まで上昇し2月7日の安値111.586円をブレイクしたが、上値を追う動きは続かずレジスタンスラインのブレイクはダマシとなって、その後は111.1円台まで下げる荒い値動きとなっていた。23:30にはアメリカの週間原油在庫が発表され減少していたため、原油先物価格の上昇につられてドル円もやや値を上げたが、値動きに方向感はなくNYダウの上下の動きにつられる展開が続いていた。日本時間の深夜2:30頃に税制改革案の骨子が発表されたが、ドル円は同時刻帯に111.776円まで上昇し高値を若干更新するも、すでに報道内容で明らかとなっていた内容にサプライズ要素もなかったため、材料出尽くしから売られる展開へと変わっていった。その後は、NYダウ指数の下落も強まり、ドル円は111円を割り込んで、110.8円台まで値を下げていた。
【2017年4月27日 木曜日 ドル円相場】
昨日アメリカの税制改革案の骨子発表後に111円を割り込んだドル円だったが、下値は固く反転して111円台へと値を戻していた。日本市場時間ではレンジ相場となっていて、日銀の政策金利発表もあったが市場の予想通りの現状維持だったため反応は限定的だった。ドル円は、ジリジリと上昇する展開が続き、ECBの政策金利発表後のドラギ総裁の発言でユーロが上下に値動きを開始すると、それにつられて値を動かす場面もあって、111.6円近くまで上昇したが、23時を過ぎると株価の下落が強まってドル円も値を下げていた。ドル円は、値は下げたが111円は割り込まずに反転し、その後は小幅なレンジ相場となっていた。
【2017年4月28日 金曜日 ドル円相場】
ドル円は日本の午前中に発表された日本の全国消費者物価指数(CPI)や失業率に反応して値動きが見られたが、大きな値動きとはならず111円台前半のレンジ相場で推移していた。18時になると111.5円近くへと上昇する場面もあったが、111.5円では売られ上昇は続いていなかった。21:30になるとアメリカのGDP速報値が発表されたが、結果は市場予想を下回る0.7%の増加にとどまっていた。発表後のドル円の動きは値を下げるかと思いきや、111.7円台まで上昇していった。同時刻に発表された雇用コスト指数が予想を上回ったことから、米国債金利の上昇につながったためドル円は上昇したようだった。その後に発表されたアメリカの経済指標は強弱相まって方向感はなく、ロンドンフィキシングタイムには月末ということもあってやや荒っぽい値動きが見られたが、小幅な値動きへと収束していった。アメリカ議会では政府機関の閉鎖を回避するための暫定予算案が可決していたが、出来レースとみられているためかマーケットの関心もないようで市場の反応はなかった。週の終値は111.4円台で終わることとなったドル円だったが、市場が閉まる前の5:30頃に北朝鮮がミサイルを発射し失敗したようで、6時を過ぎた後にそれらの情報が伝わっており、やや不透明感が残る中、週を終えることとなった。
【今後の見通し】
ドル円は110円の節目を週明けの上窓という予想外の展開でブレイクし、その後2月7日の安値である111.586円を上方にブレイクしたが、上抜けできず、週の終値では下回り111.441円となっている。110円をブレイクしたことで上昇トレンドへと変わっている可能性が高くなっているとみておきたいが、111.5円~111.8円を明確に上抜けできるかが引き続き上昇できるかのカギとなりそうだ。月足チャートでは、4月のローソク足を陽線で終わることができたため、アベノミクス以降初の月足4連続陰線とはならなくて済んだ。下髭の陽線を作ることができたため、年初から続いた下落は一旦の底を見せたのかもしれない。引き続き108円台を底とした上昇トレンド継続の可能性が高いとみておきたい。
【次週の予定】
次週は日本がゴールデンウィークとなるので突発的な値動きには注意したい。アメリカでは2日、3日にFOMCが開かれて政策金利の発表が予定されている。今回のFOMCでは金利の変更は予想されていないが、次回6月のFOMCでの金利の変更に関する情報が見られればドル買いが強まる可能性があるかもしれない。アメリカの経済指標では1日ISM製造業景況指数、3日ISM非製造業景況指数、5日雇用統計と重要な指標発表が続くので内容はよく確認しておきたい。前週に米議会共和党の保守派グループがオバマケア代替法案を支持したとの報道があり、トランプ政権がオバマケア代替法案の可決を近く目指しているようで、次週その動きがあればそれに伴う値動きがあるかもしれないので注意しておきたい。5月に変わってからの値動きにも注目。そして、週末の7日にはフランス大統領選挙の決選投票が予定されている。マクロン氏優勢なためルペン氏の逆転の可能性は低いとは思うが、警戒は怠らないようにしておきたい。
週の終わりにあった北朝鮮のミサイル発射失敗については、現時点のアメリカの反応が限定的なのでマーケットへの影響は薄いと考えられる。北朝鮮の動きは引き続き注意したいが、しばらくは現状維持の膠着状態になる可能性が高いとみておきたい。
USD/JPY week O:110.235 H:111.776 L:109.590 C:111.441
USD/JPY予想レンジ 5月1日~5月5日 110.000-115.000

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