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コミー前FBI長官の議会証言とイギリス総選挙 USD/JPY相場6月5日~6月9日

【2017年6月5日 月曜日 ドル円相場】
週末3日(土)夜、日本時間は4日朝にイギリスのロンドン橋で車を暴走させたあと人々をナイフで襲う痛ましいテロ事件が発生していて、週明けのドル円相場は、今週予定されているイギリス総選挙への影響を考えてか、早朝時間外の取引でやや先週の終値を下回って開始していた。その後、日本のFX会社で取引が始まる時刻には、先週の終値近くまで値を戻しスタートしていたドル円は、日本市場が開く9時になると一旦は110.5円まで上昇したものの、すぐに値を下げて110.307円まで値を下げるやや荒い動きとなっていたが、そこからはジリジリと上昇していった。14時には110.7円台まで上昇する場面もあったが、上値は限定的だった。日本市場時間では中東の各国がカタールと国交断絶をするという報道がでていたが、マーケットへの影響は不明だった。国交断絶の理由はカタールがテロを支援していたことが原因のようだった。ドル円相場は110.5円から下は底堅く推移していて、21:30にあまり注目されていないアメリカの経済指標が発表された後、数値が予想を上回っていたことが影響したのかはわからないが、米国債利回りが上昇し、レンジ内ではあったがややドル買い優勢となっていた。23:00に発表された米ISM非製造業景況指数は予想を若干下回ったが、発表直後はドル円の下値を追う動きは限定的だった。その後ドル円相場は110.5円を下回ってくると110.5円から上の値が重くなり小幅なレンジ相場になっていた。
【2017年6月6日 火曜日 ドル円相場】
昨日小幅なレンジ相場に終始していたドル円は、9時に日本市場が開くと株価の下落もあってか下げの勢いが強まり、レンジを下方にブレイクし10時台には110円の節目を割り込んでいった。ドル円の下落要因となりそうな目立った材料はなかったが、仕掛け的な売りがあったのか、下落は止まらず、日経平均株価は後場には20000円を割り込み、ドル円は20時台には109.2円まで値を下げて、フランス大統領選挙時にできた週明けの窓を埋めた形となった。20:30頃には中国が米国債追加購入用意があるとの報道があったことで米国債利回りが低下しドル円の下落を強めていた。その後のドル円は安値を更新する場面もあったが、109.2円を下回ることはなく109円台前半でレンジ相場となっていた。アメリカ市場時間にはコミー前FBI長官に関する報道がちらほら出ていたが、マーケットの反応は薄かった。
【2017年6月7日 水曜日 ドル円相場】
ドル円は早朝時間からやや上昇し、日本市場時間では109.5円を超えてくる場面が何度かあり、14時には109.627円まで上昇する場面もあったが、109.6円台を維持できずに下落してしまうと、昨日の安値を更新し18時台に109.116円まで値を下げていた。安値を更新したドル円だったが、下落は続かずに、その後19時台に、ECB草案でインフレ見通しを下方修正するようだとの関係筋のヘッドラインが出るとユーロが急落し、ドル買いが強まった影響からドル円が上昇する流れへと変わっていった。22時台には高値を更新して109.674円まで上昇したドル円だったが、買いは続かずに値を上下するにとどまっていた。その後はやや方向感がなく推移していたドル円相場だったが、明日議会証言が予定されているコミー前FBI長官の原稿が事前に公表されると、内容がトランプ大統領の明らかな「司法妨害」とは判断できない内容だったため、ロシア疑惑に対する懸念が後退し、ドル円は109.8円台まで上昇していった。
【2017年6月8日 木曜日 ドル円相場】
109円台後半で推移していたドル円は、9時台に110円を試す動きもあったが、上値は重く明確なブレイクはできていなかった。本日8日は、ECB政策金利発表、コミー前FBI長官の議会証言、イギリス総選挙とイベントが集中しているため市場の関心の高い日となっていた。そんな中、日本市場時間には北朝鮮が毎度のミサイル発射をしていたが、マーケットはすでに材料視していないようで、ドル円相場は反応していなかった。109円台後半で推移していたドル円の膠着を破ったのは、13時台に出たブルームバーグの日銀出口論は「時期尚早」から「説明重視」の報道だった。内容は、過去にも同じような出所があやふやな日銀の記事を書いていた記者の記事で信憑性は感じられなかったが、ドル円は初動で大きく下げた後も律儀にジリジリと値を下げて14時には109.385円まで下落していた。109.3円台まで値を下げた後のドル円は、反発し始めると一方的に上昇が続きその勢いで110円をブレイクしていった。20:45に発表されたECB政策金利は市場予想通り据え置きとなっていて、その後のドラギ総裁の会見ではユーロの緩和が必要と示されてはいたが、方向感のない値動きとなっていてドル円への影響も限定的だった。23時台にはコミー前FBI長官の議会証言で原稿の通りではあるが「トランプ大統領は操作停止を要請してない」「トランプ大統領は操作対象ではなかった」との証言が確認されるとドル円は110.378円まで上昇する場面もあったが、チャートで上髭を作るとジリジリと値を下げていき。再び110円を割り込んでいった。日本の日が変わったあとには「北朝鮮が核兵器開発加速する」との報道があったことも下落の要因となっていたかもしれない。
【2017年6月9日 金曜日 ドル円相場】
昨日8日に投票が行われていたイギリス総選挙は日本時間早朝の6時に投票が締め切られ、同時に出口調査の結果が発表されていた。メイ首相率いる与党・保守党が314議席で過半数割れとなることが見込まれるとポンドは売られ、ドル円もやや値をさげて109.7円まで下落していた。早朝ということもあって値動きは荒かったが、ドル円の値幅は大きく動かず、安値を付けた後は、リスクイベントを通過したこともあってかジリジリと値を上げる展開へと変わっていった。110円を挟んで上下していたドル円は、10時台には上昇を強め110円台へと値を上げていった。イギリス総選挙で保守党が議席を上積みし322議席となる見込みとの報道も上昇をサポートしていたのかもしれない。イギリス総選挙はその後の結果で与党保守党は過半数を達成できず、メイ首相が引責辞任をするのではないかとの懸念も出ていたが、メイ首相は辞任の意向なしとその後に発表していた。ドル円は、22時には110.8円台まで上昇していたが、5月11日の高値114.366円から引ける下降トレンドラインをブレイクできずに値を下げ始めるとダウ平均株価の下落もあって、3時台には110.133円まで値を下げ、110円を割れずにやや反発すると110.2円台で週を終えることとなった。
【今後の見通し】
今週のドル円は下落が続き、日足の200日移動平均線とトランプラリー開始時の安値と4月につけた108.134円で引くトレンドラインを割り込んで109.116円まで値を下げたが、下落は続かず金曜には110円台まで値を戻して引けている。
週足では下髭の長いローソク足を作り、4月の安値を更新せずに安値を切り上げた格好となったため、上昇が期待できるチャートパターンになっている。次週以降109円を下回らなければ、月足チャートでできた5月の上髭の長い陰線の下押しは、109.116円までの下落で完了したとみることもできそうだ。金曜の日足チャートでは上髭ができてしまっているが、109.116円からは日毎安値を切り上げ、高値を更新しているので、上昇トレンドの兆候はみられる。
現在のドル円の上昇には、米国債利回りの上昇が必要になっているが、米国債利回りはここから上昇しそうなチャートになってきているのでドル円を底堅くサポートしそうでもある。次週のFOMCの結果は米国債の値動きに大きく影響を与えそうなので注目しておきたい。
【次週の予定】
次週は14日のFOMC政策金利発表に注目。マーケットではすでに今回の利上げは織り込まれているため、利上げによるドル円の値動きは限定的だと想定される。値動きに影響があると思われる「バランスシートの縮小」や「次回利上げ」に対する当局の姿勢に注目しておきたい。「バランスシートの縮小」はドル高要因だが株価にとってはマイナス要因なので、ドル円の値動きがどのようになるのかわからないが、上下どちらにも動く可能性があると考えておきたい。
経済指標では14日に発表されるアメリカの消費者物価指数(CPI)、小売売上高に注目しておきたいが、経済指標発表後すぐにFOMC政策金利の発表を控えているため、マーケットの影響は数値がよほど大きく予想と乖離していなければ限定的だと思われる。
その他では、15日にBOE金利発表、16日に日銀政策金利発表が予定されている。日銀政策金利発表では大きなマーケットの反応はないとみているが、6月8日のブルームバーグの日銀出口論の記事に対して黒田総裁が何かしら発言をするのかは確認しておきたい。
USD/JPY week O:110.385 H:110.813 L:109.116 C:110.266
USD/JPY予想レンジ 6月12日~6月16日 109.500-114.000

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