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バランスシート縮小計画を示したFOMC USD/JPY相場6月12日~6月16日

【2017年6月12日 月曜日 ドル円相場】
週末の11日はフランス総選挙の第1回投票があり、マクロン大統領の新党が過半数を大きく超える見通しとなっていたことが影響したのか、ドル円は先週の終値から少し上の110.4円からスタートしていた。しかし、そこからはすぐに値を下げて日本市場が始まった9時台には110.1円台まで下落していた。その後は110円台前半でレンジ相場となって、17時になるとドル円はレンジを下方にブレイクして110円を割り込み109円台へと下落していった。NY市場が開くとはじめはNYダウの上昇につられて110円に戻る場面も一瞬あったが、株価が下げ始めるとすぐに値を下げ日本時間深夜1時台には109.635円まで値を下げていった。その後は2時の米国10年国債の入札をきっかけに利回りが上昇に転じ、ドル円も反転して上昇していった。
【2017年6月13日 火曜日 ドル円相場】
109.9円台まで値を上げていたドル円は、節目の110円手前で少し値をもむ展開となっていたが、日本市場が開くと110円を試し10時台には110.101円まで値を上げたが上値は重く、しばらくは110円を中心に小幅な値動きとなっていった。それでも底堅く推移していたドル円は16時台には当日の高値を更新して110.261円まで上昇したが、上昇後は値を下げる展開になっていった。アメリカではFOMCが開催されていて、政策金利の発表を翌日に控えた中、ドル円相場は膠着し、レンジ相場となっているようだった。21:30に発表されたアメリカの卸売物価指数(PPI)は予想を上回り、ドル円は上昇したが高値を更新することはなくレンジの範囲内で推移していた。ドル円は110円を割り込む場面が何度もあったが割り込んでも下落は強まらず109.9円台で反発し、値を上下するだけにとどまっていた。アメリカ議会ではロシア疑惑に関連してセッションズ米司法長官が証言をしていたが、マーケットには特に大きな材料とは見られていないようで影響はあまりないようだった。
【2017年6月14日 水曜日 ドル円相場】
FOMC政策金利発表を控えレンジ相場となっていたドル円は、16時になると110円から離れていきジリジリと値を上げる展開へと変わり、20時には110.341円まで上昇していった。IMFが中国の2017年のGDP見通しを引き上げたことで豪ドルが上昇したことがドル円にも影響していたようだった。しかし、その後の21:30に発表されたアメリカの消費者物価指数(CPI)が予想を下回り、小売売上高も予想を下回る-0.3%となっていたことから、ドル円はFOMC政策金利発表を前にして下落が強まり急速に値を下げて109円台へと下がっていった。同時刻にアメリカ共和党議員が銃撃されたとの報道があったこともリスクオフからドル円の売りを強めて、23時にはドル円は109円を割り込み108.931円まで値を下げていた。109円を割り込んだ後は下落が続かず、マーケットはFOMC政策金利発表を待つ展開となってドル円は109.1円近くで日本時間深夜3時のFOMC政策金利発表を迎えることになった。注目の政策金利は、マーケットの予想通り0.25%の利上げが行われていたが、発表直後ドル円は安値を更新して、108.788円まで値を下げたあと、そこから反転し上昇していった。FOMCでは2017年の金利見通しが据え置きとなっていて、アメリカのGDP予想は引き上げられ、バランスシート縮小計画が示されたことなどがドル高要因とみられたようで、ドル円は109.5円を超えて109円台後半へ値を上げていたが、上昇の勢いは強くはなかった。その後のイエレン議長の会見では、タカ派よりの発言がみられたことで上昇を強めて4時台には109.862円まで上昇したドル円だったが、NYダウが下落に転じたことから上昇は続かず109円台後半で推移していた。
【2017年6月15日 木曜日 ドル円相場】
早朝7時台に109.2円台まで値を下げていたドル円だったが、日本市場の開始から日経平均株価の上昇に支えられて109円台後半へ値を戻していた。早朝の下落の要因は、モラー特別検察官がトランプ大統領を司法妨害の可能性で調査するとの報道が出ていたことのようだった。その後のドル円は、FOMCではドル高要因が示されたにも関わらず、109円台後半で膠着し109.8円を超えられずにいたが、全体としては底堅く推移し、20時のBOEの金利発表後、ポンドの値動きにつられて、109.8円をブレイクすると上昇を強めて110円台に値を上げていった。21:30にはアメリカの経済指標発表が複数あったが、6月の景気指数や前週分の新規失業保険申請件数が予想より強かったため、上昇が強まりドル円は昨日のFOMC前の高値を更新し、23時台には110円台後半へと値を上げていった。日本の日が変わったあとの00:30頃にはトランプ大統領がGDPは非常に良い数字と発言をしていたこともあってか、ドル円はその後も上昇を続け111円手前まで値を上げていた。
【2017年6月16日 金曜日 ドル円相場】
111円を前に高値で小幅な値動きを続けていたドル円相場は、日本市場開始から111円台へと乗せていき、ジリジリと上昇を続けていった。当日は日銀の政策金利発表が予定されていたが、12時前にマーケットの予想通りの現状政策維持発表となり、発表後ドル円は少し高値を更新していたがマーケットへの影響は大きくはなかった。日本市場ではTAKATA(タカタ)が民事再生法の申請をするというニュースが出ていたがすでに市場では織り込み済の内容となっていたようで影響はなかった。15:30に始まった黒田日銀総裁の会見では、出口に関する話に注目が集まっていたが、黒田総裁が出口政策を議論する状況に至っていないとの姿勢を改めて示したこともあり、ドル円は若干値を上げていた。その後もジリジリと値をあげていたドル円は、20時台には111.410円まで上昇したが、21:30に発表されたアメリカの住宅関連の経済指標が軒並み予想を大幅に下回っていたことから売りが強まり、22時には110円台まで値を下げて、23:00発表のミシガン大学消費者態度指数(速報値)、米労働市場情勢指数も予想を下回ると、110.646円まで下落していった。下落した後のドル円は、下げ渋る展開となって110.8円台まで値を戻して、その後は小幅なレンジ相場のまま週を終えていた。
【今後の見通し】
ドル円は、先週安値を更新して108.788円まで下落したが、底から反転したあとは先週高値を更新し111.410円まで値を上げている。安値は更新したものの4月安値の108.132円は下回っておらず、日足の200日移動平均線も上抜けし週を終え、週足では下髭のある陽線を作ったため上昇が期待できるチャートとなっている。金曜の日足では上髭の長い陰線を作ったため、一旦下げる展開も予想できるが、このチャートの形はフランス大統領選挙後の日足チャートにとても似ていて、その時は下げることなく上昇していったので、そのまま上昇する可能性もなくはない。

※左のオレンジ枠がフランス大統領選挙後の日足チャート
FOMCでは、タカ派の姿勢が示されたことでドル高トレンドとなる可能性が出ているが、マーケットはアメリカ経済の先行きに懐疑的なようで一方的にドル高になる展開とはなっていないようだ。直近3回のFOMCの利上げ後は、セルザファクトでドルが売られ6週から8週下落トレンドが続いていた。今回はこの後またドル売りへと変わることも考えられるが、このまま上昇トレンド入りした場合には同じく6週から8週程度トレンドが継続するかもしれないとみておきたい。今回、ドル円が上昇した場合は、直近利上げ後でははじめて政策と正相関になるので、上昇相場は過去の利上げ後の下落相場よりトレンドが強くなる可能性も考えられる。ただし、相場の方向性はアメリカ経済の先行き次第なので、経済見通しが悪くなれば、上値を試せず下げることも考えられるが、FOMCの姿勢からはドル安が進行していく可能性よりもドル高が強まる可能性のほうが高そうなので、市場が弱気になってもここからはレンジ相場となるのではないかと思われる。ドル円はどちらかというと上昇が続くと考えておきたい。
【次週の予定】
次週は注目したい大きなイベントはないが、FOMCの結果を受けてマーケットがどのように反応していくのか注意しておきたい。マーケットは何もイベントがない時に材料なく値が大きく動くことがよくあるので、イベントがなくても値動きが小さくなるとは想定しないようにしておきたい。
USD/JPY week O:110.400 H:111.410 L:108.788 C:110.871
USD/JPY予想レンジ 6月19日~6月23日 110.000-115.000

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