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オバマケアを撤廃できないアメリカ議会と唐突な夜間のミサイル発射 USD/JPY相場7月24日~7月28日

【2017年7月24日 月曜日 ドル円相場】
前週末に111円を割り込む手前まで下落していたドル円は、週末は安倍政権の支持率が再び急落しているとの報道も出ていたが、週明け窓を開けずにスタートしていた。8時台になると先週割り込まずに週を終えた111円をあっさり割り込んで、9時台には110.771円まで値を下げていた。日本で加計学園に関する審議が行われていたこともマーケットに影響していたのかもしれない。トランプ大統領はヘルスケアについて発表予告をしていて、不確定要素がマーケットに影響しているようでもあった。下値を試した後のドル円は一旦は反発して111.173円まで上昇していったが、そこから再び値を下げ始めると18時台には、安値を更新して110.618円まで値をさげていた。110.5円から下には、週足で昨年のトランプラリースタート時の安値から引くトレンドラインが位置しており、ラインを割り込まずに反発した格好となっていたようだった。23時にはアメリカの中古住宅関連の経済指標が発表されていたが、予想より弱い結果に関わらずあまり値動きには影響はないようだった。ドル円は米国債利回りの上昇につられて上昇が続き、2時台には当日の高値を更新して111.314円まで上昇していた。日本市場時間に予告されていたトランプ大統領の発言は特に大きな材料にはなっていなかった。
【2017年7月25日 火曜日 ドル円相場】
111円台前半で推移していたドル円相場は、ジリジリと値を上げて9時台には111.339円まで上昇し昨日の高値を更新していた。高値を更新したあとは一転して下落が続き、日本市場時間ではドル円は値を下げ続けて、15時台には110.829円まで値を下げていった。しかし、安値を付けた後は反転して、米国債利回りの上昇につられて値を上げる展開へと変わっていった。NYダウ先物が上昇していたこともドル円の上昇をサポートしていたようでもあった。ドル円は、20時には111.5円を超えていて、22時に発表されたアメリカの経済指標は予想を下回るものがあったが、発表直後は値を下げずにその後の下値も限定的だった。23時に発表されたアメリカの消費者信頼感指数、リッチモンド連銀製造業指数はどちらも予想を上回っていたが、発表直後の上昇は限定的だった。ドル円は米国債利回りに大きく相関して動いており、利回りが上昇すると111.7円近くまでじりじりと値を上げていった。日本の日が変わった後の3時になるとアメリカの上院で、オバマケア改廃法案の審議の採決で僅差の賛成多数となるとドル円は期待感からか上昇を強めて、111.9円台まで値を上げていった。
【2017年7月26日 水曜日 ドル円相場】
昨日112円をブレイクする手前まで上昇していたドル円は、8時になると112円台へと値を上げていき、9時台には112.086円の高値をつけていた。その後のドル円は、同日FOMCの政策金利発表を控えていることもあってか、小幅な値動きになっていたが、ジリジリと値を下げ、20時を過ぎるころには111.7円台まで下落していた。アメリカ市場時間に入ると、NYダウ指数の上昇が強く、ドル円も値を上げる展開となって、FOMCの政策金利発表前に高値を更新して、日本の深夜1時台に112.182円まで上昇を強めていた。同日発表されていたアメリカの住宅関連の経済指標は予想よりやや弱かったが、マーケットの反応は薄く、ドル円の上昇に水を差す結果とはなっていないようだった。3時に予定通り公表された注目のFOMC発表内容は、金利は予想通り据え置きでインフレの現状判断が引き下げられ、バランスシート縮小開始時期の文言に変更がみられていた。発表内容を受けて、ドル円はやや上昇した後に値を急速に下げていく展開となっていた。市場がタカ派よりな結果を期待しすぎていたために過度に反応しているようすでもあった。日本の日が明ける時間の5時台にはアメリカ議会で2年猶予付きオバマケア撤廃法案が否決されたことが伝わると、ドル円レートは6時台には111.046円まで下落していた。
【2017年7月27日 木曜日 ドル円相場】
111円台をかろうじて維持していたドル円は、9時台になると下落が強まり111円台を割り込んでいった。当日は北朝鮮の「戦勝記念日」ということもあってミサイル発射が警戒されていたことも影響していたかもしれない。ただ、当日のミサイル発射はなく、ドル円レートは、12時台に110.781円まで値を下げた後は、反転し上昇をしはじめ、午後に日経平均株価が上昇すると、つられて値を上げる展開となっていた。日経平均の上昇は民進党の蓮舫氏が代表の辞意を示したことが影響していたようだったが、株価は上昇後に値をすべて戻していた。ドル円は、米国債利回りの上昇につられて上昇を続けて、日本の日が変わった後の1時ごろには111.7円台の高値をつけていた。しかし、そこからは、ムニューシン財務長官が為替操作国に対する介入の可能性に言及したことからドル売りが強まって、2時台には再び111円を割り込むところまで値を下げていった。111円を割り込んだところでは、ドル円は反発し111円台へと値を戻していった。3時にはトランプ大統領が税制改革について発言し、国境調整税の見送りを決めたとのヘッドラインが出ていた。
【2017年7月28日 金曜日 ドル円相場】
111.3円台まで反発していたドル円は、日本市場時間ではジリジリと値を下げて111円を割り込み110.878円まで値を下げていたが、全般小幅な値動きとなっていた。日本時間14時台に、アメリカ議会でオバマケア一部撤廃案を撤退という、ヘッドラインを見ただけではどういうことなのか理解に苦しむニュースも出ていたが、オバマケアの廃案に向けて議会がうまく機能していないようだと推測できた。欧州市場時間になると、ドル円はやや上昇したが111.3円を超えられずに値を下げ始めると、ジリジリと値を下げる展開へと変わっていった。21時30分には注目されていたアメリカのGDP速報値が発表されていた。数値は市場予想通りだったが、ドル円は発表直後に値を下げて110.841円をつけて安値を更新していたが、すぐに値を戻していた。その後は、ジリジリと下値を追う動きが続き、ロンドンフィキシングの時間を過ぎると、夜間にも関わらず北朝鮮ミサイル発射の報道があり、ドル円は安値を更新して110.672円まで値を下げていた。ドル円はその後は反発できず、110.549円まで値を下げたあとにやや反発して110.7円近くで週を終えていた。
【今後の見通し】
今週のドル円相場は、112円の上値と110円の下値を試したが、週全体としては111円台を中心に小幅な値動きとなっていた。週足では3連続の陰線が続いており、下落はまだ続きそうだ。次週は火曜日に月が変わるため、月足に注目しておきたい。現時点ではドル円の月足は上髭の陰線になる可能性が高く、上髭陰線が確定すれば一旦下値を追うことは免れないと思われる。110.3円近くにはアメリカ大統領選時の安値から引くトレンドラインが位置しているが、ここは早々割り込んでしまいそうだ。その下には、今年の4月の安値から引くトレンドラインがあり、109.3円近くとなっている。ドル円は下落が続くとここも割り込む可能性があるが、割り込んだ場合の値動きに注目しておきたい。現在のドル円のレンジ相場が継続するならば、ここのブレイクはダマシになる可能性があるので気を付けておきたい。4月の安値108.134円を割り込んでしまうようであれば、本格的な下降トレンド入りをしたと判断することになるが、今年の安値を更新しないようなら下値は拾っていきたいと思う。ドル円は、8月か9月にはトレンド相場へと移行しそうなチャートになってきているが、そのきっかけは、北朝鮮有事やトランプリスクや米減税法案の動向などが考えられる。下落が予想される材料が多いが、そんな思惑を裏切るのが相場でもあるので、ドル円は値を下げるよりもどこかで上昇に転じると見ておきたい。マーケットはサプライズな材料に大きく反応することが多いので、現状考えられないことが起きる可能性ももちろんある。
【次週の予定】
次週は1日(火)個人消費支出、ISM製造業景況指数、2日(水)ADP雇用統計、3日(木)ISM非製造業景況指数、4日(金)雇用統計とアメリカの重要な経済指標が続くので要注目。その他ではイギリスの政策金利発表にも気を付けておきたい。金曜にミサイルを発射した北朝鮮の動向もやや緊迫感を強め始めているのでアメリカの動向には警戒はしておきたい。
USD/JPY week O:111.120 H:112.182 L:110.549 C:110.703
USD/JPY予想レンジ 7月31日~8月4日 109.000-112.500

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