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混迷を深めるトランプ政権とバノン氏の解任 USD/JPY相場8月14日~8月18日

【2017年8月14日 月曜日 ドル円相場】
月曜は先週の終値からほぼ変わらない値からスタートしていたドル円は、朝方の値が底値となってそのまま上昇を続けることとなった。8:50に発表された日本のGDP速報値が予想を大きく上回る4.0%となっていたことも日経平均先物の上昇につながり、ドル円の上昇をサポートしていたようだった。ドル円はジリジリと上昇を続け、先週金曜の高値を更新して行くと17時には109.796円まで値を上げていった。夕方ごろに北朝鮮関連のニュースで中国が北朝鮮からの石炭を禁輸したとの報道も北朝鮮問題の進展とみられていたようだった。ドル円相場は109.8円がレジスタンスラインとなって上値を抑えられて109.4円台まで値を下げていったが、アメリカ市場時間においては、NY連銀のダドリー総裁の9月バランスシート縮小への言及と12月利上げ支持の発言もあって底堅く推移していたようだった。
【2017年8月15日 火曜日 ドル円相場】
109.8円のレジスタンスラインを超えられずにいたドル円だったが、日本市場が始まる前に上昇が強まるとブレイクしてドル円は110円台へと値を上げていった。9時ごろに北朝鮮がグアム沖へのミサイル発射計画の中止を決定したとの報道があり、これが上昇の要因となっていたようだった。ドル円は節目の110円近くに重なっていた7月11日の高値から引くトレンドラインをブレイクしたこともあって上昇を強めていった。トランプ大統領がインフラ計画の大統領令にサインしたというニュースも出ていて、上昇を合わせてサポートしていたかもしれない。16時には110.471円まで値を上げていたドル円は、110.5円の節目が抵抗となったのか、高値で値をもむ展開となっていた。21:30にはアメリカの経済指標の発表があり、注目されていた小売売上高が予想を上回っていたことから、ドル円は110.5円をブレイクして上昇を強めていった。同時刻に発表されていた輸出物価指数、ニューヨーク連銀製造業景気指数も予想を上回っており、ドル円が110.846円まで上昇するのをサポートしていたようだった。高値をつけたドル円は先週の高値を超えられずに値を下げると、アメリカの株価の失速とともに110.5円を再び割り込むところまで値を下げていた。ただ、下落は続かずに、反転するとジリジリと値を上げていく展開へと変わっていった。
【2017年8月16日 水曜日 ドル円相場】
ジリジリと上昇を続けていたドル円は、110円台後半で値をもむ展開となって、アジア市場時間では小幅なレンジ相場に落ち着いていった。ドル円は、15時台に上昇が強まると、16時台には昨日の高値を更新して、18時台には110.944円まで値を上げていったが、節目の111円が意識されたのか111円を超えられずに、高値で値をもむ展開へと移っていった。18時ごろにはドラギECB総裁がジャクソンホール会議で政策の手がかりを示さないようだとの報道が伝わると、ユーロが値を下げていたがドル円相場への影響は限定的だった。21:30に発表されていたアメリカの住宅関連の経済指標は軒並み予想を下回っていたがマーケットへの影響は限定的だった。ドル円は、22時台に再び上昇を強め高値をやや更新する110.947円まで値を上げたが、111円を超えることはなく上昇は続いていかなかった。マーケットはその後のFOMC議事録に注目が集まっていたようで、111円手前で値をもんでいたドル円だったが、2時を過ぎて、トランプ大統領の助言組織「戦略・政策フォーラム」の解散決定との報道から下落し始め、FOMC議事録を前に、急激に値を下げる展開へと変わっていった。先週末から始まった白人至上主義団体と反対派の衝突に関するトランプ氏の発言の影響でフォーラム参加者の脱退が相次いでいたことが原因だったようだった。その後のFOMC議事要旨の内容はインフレ鈍化が懸念されていたこともあってか、ドル円はそのまま値を下げる展開が続いて3時台に110.030円まで下落していた。110円の節目の前では一旦反発していたがその後もジリジリと値を下げる展開が続いていた。
【2017年8月17日 木曜日 ドル円相場】
昨日は何とか110円を割り込まずに推移していたドル円だったが、8時台には早々に110円を割り込んで値を下げていった。ドル円は8:50の日本の貿易統計発表前から下落していたが、貿易統計が黒字予想を上回っていたことでさらに円高圧力が強まっていたようでもあった。109円台へと値を下げていったドル円は、10時台には109.667円まで下落していたが、安値を付けた後は反発してジリジリと値を上げながら110円台へと値を戻していった。20:30にはECB理事会の議事録公表があり、ドル円はユーロの値動きにつられたのか上昇が強まる場面があって、110.357円まで値を上げていたが、そこが天井となって反転すると値を下げる展開へと変わっていった。同日発表されていたアメリカの経済指標は予想より強い結果となっていたものが多かったが、上昇は限定的となっていて、ドル円はNYダウの下落もあって、23時前から急落していくと23時台に109.625円まで値を下げて当日の安値を若干更新していた。値を下げていた原因はコーン国家経済会議委員長の辞任の『噂』からだったが、ホワイトハウスからその『噂』を否定する発言がすぐに出ると、ドル円は値を戻す荒っぽい値動きとなっていた。一旦は110円台へと値を戻す場面もあったドル円だったが、その後スペインのバルセロナでテロ事件が発生し、その影響から下落が続き109円台へと値を下げていった。3時には再び安値を更新し、その後は株価の下落も続いて109円台前半へと下落を続けていった。
【2017年8月18日 金曜日 ドル円相場】
下落が続いていたドル円は、そのままじりじりと値を下げる展開が続いて、特に大きな理由がないまま16時には109円を割り込む場面もみられた。108円台ではやや買いもみられたようではあったが、21時に入って下落が強まると、22時台には先週の安値を更新して108.602円まで値を下げていった。23時にはミシガン大学消費者態度指数の速報値が発表されていて、数値は予想を上回る内容だったが、ドル円はたいして上昇せず、安値圏で膠着していた。しかし、日本の日が変わったころからドル円は急激に上昇する流れと変わり、その要因として後からバノン戦略官が解任されたとのニュースが出てきていた。ドル円は109.598円まで上昇していったが、その後は値を下げて週の終値は109.2円近くになっていた。
【今後の見通し】
今週のドル円は、週の初めから上昇を続け先週の高値を更新したが、そこから下落し続けて安値も更新するという荒っぽい値動きとなっていた。上昇と下落が続いた1週間だったが、終値は始値とほぼ変わらずに終わることとなっている。週足チャートでは、上ヒゲの長いローソク足を作り、下落するサインがみられる。しかし、金曜にはやや値を戻し陽線で終われていることと安値は更新したが108円を未だ割り込んでいないことと金曜の日足で安値更新後に下ヒゲを作ったことから、週足の上ヒゲの長いローソク足はダマシサインとなる可能性もあるので注意しておきたい。
迷走を続けるトランプ政権だが、ここにきてバノン戦略官の解任は今後の動向に大きく影響を与えそうだ。バノン戦略官の解任によってただちにトランプ政権がうまく機能しはじめるとは思えないが、良い方向に進んでくれることを期待しておきたい。もし、この後もトランプ大統領および政権が引き続き迷走を続ける場合、ペンス副大統領を中心として共和党で新たな動きが出てくる可能性があるかもしれないことを頭の片隅に置いておきたいと思う。

ペンス米副大統領、大統領選への出馬準備との報道否定

上のニュースでは大統領選への出馬準備を否定しているようだが、このようなニュースが出てくること自体何かしら共和党の中で動きが出ているのかもしれない。バノン戦略官の解任によって、トランプ大統領の支持基盤が離れ、支持率がさらに低迷するような事態があれば下の「合衆国憲法修正25条4項」が使われることも現実味が出てくる。

トランプ降ろし第3のシナリオは、副大統領によるクーデター

今回のバノン氏解任によってなのか、クーデターによってなのかはわからないが、トランプ大統領の迷走が終わりアメリカの政治が落ち着いたらマーケットはドルを買う動きになるかもしれないのでトランプ政権の同行は注意深くみていきたい。ドル円は引き続き108円を割り込まなければ上昇する可能性は残されていると思われるが、次週はトランプ政権の動向によっては108円を割り込む可能性もあるので注意したい。
【次週の予定】
次週は8月24日(木)~26日(土)に予定されているジャクソンホール会議に注目。イエレン議長、ドラギ総裁の発言が予定されていて、今後の政策への手がかりが得られれば値動きにつながる可能性がある。その他では特に注目したい経済指標はないが、21日(月)から米韓合同軍事演習が予定されているため、これを受けた北朝鮮の反応には警戒しておきたい。
USD/JPY week O:109.080 H:110.947 L:108.602 C:109.207
USD/JPY予想レンジ 8月21日~8月25日 108.000-112.000

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