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期待が高まらないアメリカの税制改革案 USD/JPY相場9月25日~9月29日

【2017年9月25日 月曜日 ドル円相場】
週末に北朝鮮で地震があり新たな核実験が強行されたのではないかと懸念があったが、結局過去の実験の影響による自然地震だったようで特にマーケットへの影響はないようだった。23日、24日の週末には、北朝鮮の地震以外にも、ドイツ選挙とニュージーランドでも選挙があって、イランが米国の圧力に反発してミサイルを発射したり、米軍機が北朝鮮沖を飛行したりといろいろあったが、週を開けたドル円相場は、前週の終値よりやや小幅に値を上げて112円台でスタートしていた。日本時間の朝7時には、読売新聞で安倍首相が2兆円規模の経済対策を指示したと報じられたこともあって、ドル円は上昇が強まり、9時台には112.528円まで値を上げていった。値を上げたあとのドル円は、先週の高値が意識されたのか値を下げる展開へと変わり、18時台まで下値を追う動きが続いて111.937円まで値を下げていった。18時には安倍総理大臣が衆議院議員解散に伴う会見を開いていて、消費税の増税を行うことを明言していた。安値を付けた後のドル円は反転して上昇し、21:30前にダドリーNY連銀総裁の発言に反応したのか上昇を強めて、21:30を過ぎると値を下げていた。21:30にはあまり注目を集めていないアメリカのシカゴ連銀全米活動指数が発表されていたが、結果は予想を下回っていたがマーケットへの影響は限定的なようだった。112円台前半で値を膠着していたドル円は、日が変わる24時前に、北朝鮮外相がスピーチでアメリカの発言は「宣戦布告」だと発言したことをきっかけに下落が加速して、当日の安値を割り込むと1時台には111.474円まで値を下げていった。北朝鮮は過去にも相手の国の発言を取り上げ「宣戦布告」と見なすと言及し外交的駆け引きに利用していたことがあったようだが、マーケットは今回の発言をまじめに聞いて反応したようで値を下げていた。
【2017年9月26日 火曜日 ドル円相場】
昨日北朝鮮外相の発言をきっかけに値を下げたドル円は、底値からはジリジリと値を上げて111.7円台まで値を戻していたが、8時台に111.8円台の高値をつけると再び値を下げていった。ドル円は値を下げても111.5円から下は底堅く推移し、何度も下値を攻める動きをするも、昨日の安値を更新せずに反転すると反発し上昇していった。チャートではダブルボトムが形成されていて、111.8円のネックラインを19時を過ぎてブレイクすると、ドル円は上昇を強めて21時台には112円台まで値を上げていった。23時に発表されていたアメリカの複数の経済指標は予想を下回る結果が多かったが、ドル円は値を下げても112円を割り込まずに、上昇が続いて112.297円まで上昇していた。23時ごろには安倍総理が「リーマンショック級がなければ消費増税したい」と発言していたようだったが、これは近く「リーマンショック級」があるのではないかと思わせる発言のように感じた。24時前にはトランプ大統領が「明日大きな発表をする」と発言していたことで税制改革への期待が膨らんだのかドル円は上昇する場面もあったが、市場はその後に予定されていたイエレンFRB議長の講演に関心が移っていたようで112.2円を中心に小幅に推移していった。25:30に始まったイエレン議長の講演では、はじめは112円をタッチするところまで値を下げていたが、あとからタカ派よりの発言があったことで12月の利上げ期待が高まって、ドル円は112.473円まで値を上げる荒っぽい値動きになっていた。高値をつけたあとは再び値を下げて、ドル円は再び112.2円を中心に小幅な値動きとなっていった。
【2017年9月27日 水曜日 ドル円相場】
112円前半で小幅な値動きを続けていたドル円は、日本市場が開く9時前にアメリカの税制改革で法人税を20%に引き下げる見通しとの報道があって、上昇を強めると9時台には昨日の高値を更新して112.539円まで値を上げていった。しかし、高値を更新しても上昇が強まらなかったドル円は、値を下げはじめると10:30過ぎにやや下値を追う動きが強くなって、112.271円まで値を下げていた。下落の原因ははっきりしなかったが、同時刻にアメリカのアラバマ州予備選で反トランプ派が勝利したとニュースが出ていたため、これが原因となっていたのかもしれない。ドル円は値を下げても下値は固く、日本時間の午後になると米国債利回りの上昇に伴い上昇し、週足チャートで引ける今年高値から引くトレンドラインをブレイクしたこともあってか、上昇を強めていった。ドル円は113円の節目では上値が重く、20時台には一度は113円台へと上昇したが直ぐに値を下げていた。しかし、21時台になると再び上昇を強めて21:30の耐久財受注の経済指標発表前に再び113円台へのせ、指標結果が予想よりよかったこともあってそのまま上昇を強めて、22時台には113.252円まで値を上げていった。高値をつけたあとはやや値を下げたドル円は、23時に発表された米住宅販売保留指数が予想を下回っていたが、発表直後はあまり値を下げず、あとから下値を追う動きが強くなっていった。減税規模が20%になることはすでにニュースで出ていたが、トランプ政権からの正式発表前にその内容が改めて報道されていたことで、セルザファクトの失望売りにつながっていたようだった。ドル円は112.5円台まで値を下げて、その後、日本時間深夜1時に正式に減税案が発表されると安値を更新して112.375円まで下落していた。ただ、下落したあとの反発も強くすぐに112円台後半へ値を戻していた。4時にはトランプ大統領が演説をしていたがドル円相場はもうあまり動かなくなっていた。
市場への直接的な影響はなかったと思われるが、同日は日本のFX業界にとってややショッキングな新たなレバレッジ規制に関するニュースがあったことも忘れないようにしておきたい。
【2017年9月28日 木曜日 ドル円相場】
ドル円相場は、ジリジリと下値を切り上げてはいたが、113円から上値が重く小幅な値動きを続けていた。午前中には政府が衆院解散を閣議決定したとの報道がでていたが、すでに解散総選挙をマーケットは織り込んでいたので市場への影響はなかった。12時を過ぎるとドル円は、日本時間に月末絡みのドル買いがあったようで、やや買いが強くなって、113円をこえて15時台には113.206円まで値を上げていった。高値をつけた後のドル円は、前日の高値を更新できなかったこともあってか反転して値を下げ始めると、そのまま朝まで値を下げる展開が続いていた。21:30に発表されていたアメリカのGDP確定値は良い数値が出ていたが、ドル円は売りが強く米国債利回りの下落もあって下値を追う流れは変わらなかった。
【2017年9月29日 金曜日 ドル円相場】
昨日下落を続けたドル円は、早朝5時台に112.255円まで値を下げていたが、そこから反転すると、日本市場では月末のゴトー日ということもあって上昇が強まって、仲値に向けて112.670円まで値を上げていった。仲値後は売られて値を下げる場面もあったが、その後もジリジリと高値を更新すると15時台には112.726円まで値を上げていた。値を上げたあとのドル円相場は、再び値を下げて、やや方向感なく112.5円を中心として値幅はやや大きいが上下に値動きを繰り返す展開となっていった。21:30に発表されたアメリカの個人消費支出(PCEコア・デフレーター)の数値が予想を下回っていたことから値を下げて昨日の安値を更新し112.216円の安値を付けたかと思うと、そこから反転すると22:45に発表されたシカゴ購買部協会景気指数の数値が予想を大幅に上回っていたことで上昇しはじめると、合わせてトランプ大統領が次期FRB議長指名のためタカ派のウォルシュ氏と会談したことが報道されて112.723円まで急上昇し、続く23時のミシガン大学消費者態度指数(確報値)が予想を下回っていたことで再び売られて値を下げていた。トランプ大統領が、ほかの次期FRB議長候補とも面談をしていたとあとから報道されると先ほどの上昇を打ち消すように値を下げていたが、112.4円台まで下落したあとは反発して上昇していった。当日は月末ということでロンドンフィキシングに向けたドル買いもあったようだった。その後のドル円は当日の高値、安値は更新することなく、値動きを上下させて週の終値は112.5円近くで落ち着いていった。
【今後の見通し】
ドル円相場は、トランプ政権の減税案を受けて上昇が強まる展開を期待していたが、前週の高値は更新したものの、上値を追う動きは強まらなかった。今週は、113円近くにあった今年の高値から引けるトレンドラインをブレイクしていたが、週の終値では値を戻して終わってしまっている。
やや上昇の勢いに陰りが見えていることで不安は残るドル円だが、週足は引き続き陽線とできたことと、9月の月足が下髭の長い陽線となったことで、次週も引き続き上昇が継続する展開を予想しておきたい。
【次週の予定】
次週は月が変わって10月となる。アメリカの重要な経済指標が2日(月)ISM製造業景況指数、4日(水)ADP雇用統計、ISM非製造業景況指数、6日(金)雇用統計と続くため各指標の結果を受けたマーケットの反応には注意しておきたい。4日にはイエレン議長が講演する予定もあるようなので発言内容は確認しておきたいが、9月26日の講演内容から新しい内容が出てこなければ材料となる可能性は低いと思われる。
USD/JPY week O:112.166 H:113.252 L:111.474 C:112.491
USD/JPY予想レンジ 10月2日~10月6日 111.500-115.500

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