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パウエル次期FRB議長の決定と米税制改革案 USD/JPY相場10月30日~11月3日

【2017年10月30日 月曜日 ドル円相場】
週末は、北朝鮮の国営メディアが「目標達成がすべて成し遂げられた段階にある」と報じたり、トランプ大統領のロシアゲート問題で大陪審が容疑者を捜査するとの報道や、FRB次期議長はパウエル氏が優勢とのニュースがあったが、マーケットへの影響はなく、ドル円は前週の終値からあまり変わらない113.7円台でスタートしていた。日本市場が始まる9時台には113.834円まで値を上げる場面もあったが、全般的には小幅な動きとなっていて、ドル円は米国債利回りが2.4%を割り込むところまで下がると12時台には113.5円近くまで値を下げていた。113.5円はサポートラインとなっていたようでドル円は割り込まずに一旦は反発したものの、上値は重く推移していた。日本時間の夜間になると、大統領選でトランプ陣営の選対会長だったマナフォート氏ら二人が大陪審から起訴されて、マナフォート氏が自首していたが、自首の理由は脱税だったようだった。マーケットは報道が出てもすぐには反応を示さず、21:30に発表されたアメリカの個人消費支出(PCE)が予想を上回っていても大きく反応せずにいたが、22時を過ぎるとやはりロシアゲート疑惑が懸念されたのか、113.5円のサポートを割り込んで値を下げていった。アメリカ市場時間のドル円は、トランプ大統領の法人税減税を段階式にすることを米下院で検討しているとのニュースが出たことで、株安と米国債金利の下落が強まり、下値を追う動きが強くなって、深夜1時台には113.031円まで値を下げていった。
【2017年10月31日 火曜日 ドル円相場】
昨日113円を割り込む手前まで値を下げていたドル円は、8時台になると113円を割り込んで112.982円まで値を下げたが、112円以下では買いも強いようで、安値を更新したら反発していた。当日は日銀の政策金利発表があり、12時ごろに市場の予想通り据え置きで発表されるとドル円は 113.276円まで値を上げる場面もあったが、上値は重く、その後再び値を下げると15時台には当日の安値を更新していたが、112.9円以下には下がらずに反転していく流れに変わっていった。昨日の下落の要因だった株価と米国債金利が上昇して、ドル円も値を上げていき、アメリカの経済指標も全般的に予想を上回る結果となっていたことも、ドル円の上昇をサポートしていたようだった。ドル円は、月末のロンドフィックス時間の1時にドルが買われていて、同じ時間帯にトランプ大統領が法人減税の段階的対応の否定をしていたこともあって、日本の日が変わる2時台には113.726円まで値を上げていた。
【2017年11月1日 水曜日 ドル円相場】
昨日上昇したドル円は、高値を維持したまま日本市場を迎え、9時台に入ると、日経平均株価の上昇に合わせて上昇を強めて114円近くまで上げていったが、114円の節目が抵抗となったのか超えられずに、15時台には113.7円台まで一旦下押す場面があった。ただ、下値は限定的となっていて、ドル円はジリジリと値を上げると、18時に入って114円を超えてきたが、114円を超えても上昇はあまり強まっていなかった。21:15に発表が予定されていたADP雇用統計は、予想を上回る数値となっていて、ドル円は指標発表前から上昇が強まる場面があったが、発表後も上昇し、22時台には114.282円まで値を上げていった。その後の23時に発表されたISM製造業景況指数は予想を下回る結果となっていたことで、ドル円は調整して113.8円台まで値を下げていった。その後は、113円台後半に位置したままFOMC政策金利発表時間を待つこととなり、3時になって市場の予想通り据え置きの結果が発表されると、ドル円は一旦下落して当日安値を割り込んで113.753円をつけたが、その後は反転して114.2円台まで上昇していった。上昇したドル円だったが、当日の高値は超えられずに114円台で推移していたところ、5時台にパウエル氏の次期FRB議長動向に関する報道がでると113円台へと割り込む場面もみられた。
【2017年11月2日 木曜日 ドル円相場】
114円台で推移していたドル円は、日本市場が開始すると株価の下落につられる形で値を下げて、10時台には113.736円まで値を下げていったが、113円台ですでに下値が強くサポートされているようで株価の持ち直しとともに反発していった。再度割り込んでいた114円の節目は再び上値が重い展開となっていたが、16時になると114円台へと上昇していった。17時45分ごろに北朝鮮にミサイル発射準備の兆候が見られると報じられるとやや値を下げる場面があったが、影響は限定的だった。ドル円は、21時台に114.2円台まで値を上げたが、昨日の高値を超えられずにいた。ドル円への影響は限定的だったが、21時にはイングランド銀行の利上げが発表されてポンドが強く売られていた。同じ21時台には次期FRB議長が確定的となっていたパウエル氏の発言機会があったが、影響を懸念してか、パウエル氏は経済政策に関しては発言していなかった。ドル円は、当日発表が予定されていた米税制改革案の期待からなのか、114円台で堅調に推移している中、23時を過ぎて米下院から税制改革案が提示されると、急激に値を下げて、113.542円まで下落してった。下落した後は、徐々に値を戻していき、日が変わった1時台には、税制改革案の提示前と同じ114円台まで値を戻していた。下落の要因は、一部の減税案に失望があったようだが、それでも減税案が示されたことを好感し株価が上昇したことで、値を戻したようだった。その後のドル円は、114円台で値を上下する中113円台に足を踏み入れる場面もあったが、高値で推移していた。日本時間4時には、正式にトランプ大統領から次期FRB議長にパウエル理事の指名をすることが発表されていたが、すでにマーケットは織り込んでいたため値動きに影響はなかった。
【2017年11月3日 金曜日 ドル円相場】
日本が祝日となっていたため、アジア市場では値動きが小幅になっていて、ドル円は10時台に113.8円台まで値を下げる程度で114円を中心に上下していた。114円台はやや値が重い展開が続いているドル円だったが、昨日ミサイル発射の兆候が見られた北朝鮮が、ミサイル発射実験を行わなかったこともあってか、16時に114円台へと上昇すると、その後は114円台で推移して注目のアメリカの雇用統計の結果を待つこととなった。21:30に発表された雇用者数、平均時給は予想を下回る結果となっていて、ドル円は発表直後から113.6円近くまで値を下げていったが、前月分が上方修正されていたことから、値を戻し始めると雇用統計前の114円台まで回復していった。その後の23時に発表されたISM非製造業景況指数は市場の予想を上回り、ドル円は上昇を強める展開となって0:00には114.413円まで値を上げていったが、前週の高値の更新はせずに、週末ということもあってか調整して値を下げて、週の終値は114.071円となっていた。
【今後の見通し】
今週のドル円は下落して前週の安値を割ったが、その後上昇し114円台で週を終えている。ローソク足の週足は陽線となっているが前週の高値はわずかに更新できなかった。チャートでは114.5円に強いレジスタンスラインがあるため、次週はこのラインをブレイクするかに注目しておきたい。114.5円を超えるとその上には2015年から引くトレンドラインが位置している。この二つの抵抗線を超えていくとドル円は上昇トレンドが強まる可能性が高まるとみておきたい。ただ、投機筋の円売りポジションは前週より増えていて、このまま一方的に上昇が強まるためには一旦の調整が必要と思われるので、114.5円のレジスタンスラインと2015年から引くトレンドラインのどちらかはブレイクした後にダマシとなる可能性もあり、突発的な下落要因には注意したい。
【次週の予定】
次週は5日から日本に訪日するトランプ大統領の動きに注目。すでにワシントンを出発しているトランプ大統領のアジア外交スケジュールは以下の通り。

3日:ワシントン出発ハワイ訪問

5日(日)から7日(火):日本を訪問
5日(日):安倍総理大臣とゴルフをプレーする予定
6日(月):皇居で天皇皇后両陛下と会見、安倍総理大臣と日米首脳会談、拉致被害者家族と面会予定
7日(火):日本を離れ、韓国に向かう

7日(火)から8日(水):韓国を訪問
7日(火):韓国大統領と首脳会談
8日(水):韓国の国会で演説

8日(水)から10日(金):中国を訪問
習近平国家主席と首脳会談を行う予定

10日(金)から12日(日):ベトナムを訪問
APEC=アジア太平洋経済協力会議の首脳会議に出席

12日(日)から:フィリピンを訪問
ASEAN=東南アジア諸国連合との首脳会議に出席
ドゥテルテ大統領と首脳会談

アジア歴訪中に懸念されるのは北朝鮮の挑発行為のミサイル発射だが、トランプ大統領がアジア滞在中にミサイルを撃つことは、レッドラインを超えてしまう可能性もあるので、さすがに撃たないとは思うが、何があるかはわからないので注意はしておきたい。
奇しくもトランプ大統領のアジア歴訪となる次週は、昨年トランプ大統領が当選したアメリカ大統領選挙があった週と重なる。次週は良いことなのか悪いことなのかはわからないが、サプライズ的な要因が起こる可能性があるかもしれない。
USD/JPY week O:113.714 H:114.413 L:112.960 C:114.071
USD/JPY予想レンジ 11月6日~11月10日 111.000-117.000

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