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ダボス会議に翻弄されたドル円相場 USD/JPY相場1月22日~1月26日

【2018年1月22日 月曜日 ドル円相場】
週末土曜日にアメリカ議会上院で予算案が否決され、米政府機関閉鎖が決定的となるも、週末もアメリカ議会では暫定予算案を通すために審議が続いていたようだった。しかし、マーケットが始まるまでには決議は間に合わず米政府機関が閉鎖したままスタートした月曜日、ドル円は若干下に窓を開けてスタートして110.5円台から始まっていた。ドイツでは週末に連立政権樹立へ前進がみられ、期待間からかユーロが買われてユーロドル相場では上窓となっていた。下に窓を開けてスタートしていたドル円だったが、アメリカでは暫定予算案の可決に向けた動きが続いていたことから、期待感からかジリジリと値を上げていき、15時台には110.912円まで値を上げていった。ドル円は111円の節目が重しとなったのかそこからは値を下げていき、19時台には110.661円まで下押ししていたが、日本の日が変わった1時台に上昇を強めて、2時過ぎには111.216円まで値を上げていった。アメリカでは2時前にマンチン民主党上院議員が米予算の問題は解決の予想と発言していたことから、暫定予算成立を見込んだ上昇だったと思われる。その後の3時過ぎには、政府閉鎖を避けるための暫定予算案の動議が可決され、その後の6時過ぎに予算可決に十分な票を確保とヘッドラインが流れていたが、すでにマーケットは、予算可決を織り込んだようで、その後のドル円の値動きは高値から値を下げての小動きとなっていた。
【2018年1月23日 火曜日 ドル円相場】
再び110円台へと値を下げていたドル円は、111円から上値が重くなっている中、テーパリングの動向が注目されつつある日銀の金融政策決定会合の結果公表を待つ流れとなっていた。日銀の発表は12時過ぎになって市場の予想通り現状維持の発表となっていたが、発表直後からドル円は仕掛け的な売りが入って110.543円まで値を下げていった。ドル円は110.5円を前に反発し、その後は15:30からの黒田東彦日銀総裁の定例記者会見を待つ中、小幅な値動きとなっていた。15:30から黒田総裁の会見がはじまると、黒田総裁が緩和の出口について、いつもどおりはっきりと現時点での議論を否定したことから上昇を強めて、111円を超えると16時台には111.173円まで値を上げていったドル円だったが、会見後は米国債金利の低下ともに値を下げる展開へと変わっていき、17時台にはユーロの下落につられて下落が強まって、20時過ぎには日銀政策発表時の安値をブレイクして110.5円を割り込んでストップを狩るような値動きで値を下げていった。ドル円はその後もジリジリと値を下げる展開が続いて、24:00に発表されたアメリカのリッチモンド連銀製造業指数の数値が悪かったこともあってか、下落を強めて0:00過ぎに110.254円の安値を付けるところまで値を下げたが、17日につけた先週の安値110.192円を下回らずに何とか反発していたが、反発は弱く下値を追う動きは続いていた。
【2018年1月24日 水曜日 ドル円相場】
下値を追い続けるドル円は、朝から昨日の安値を更新し、8時台には110.066円まで値を下げ前週の安値も更新していったが110円の節目では反発を強めて一旦はやや値を戻していた。しかし、11時を過ぎるとあっけなく110円の節目を割り込んで109円台へと値を下げていった。その後は、110円を挟みやや値を上下していたドル円だったが、17時を過ぎてアメリカのムニューシン米財務長官が「弱いドルは望ましい」と発言したことが伝わると、アメリカがドル安政策に傾いたとの見方が強まったようで下落を強めて、109.5円を割り込んで値を下げていった。ドル売りが強まる中、米国債利回りが上昇してもドル円の下落は止まらず、24:00に発表されたアメリカの中古住宅販売件数の数値も予想を下回っていたためか下値を追う動きは続き、1時を過ぎるとドル円レートは109円を割り込んで108.993円まで下げる場面があった。109円割れではドル円はやや反発したが、3時には再び売りが強まって先ほどの安値を若干更新して108.970円まで値を下げていた。トランプ政権のロス米商務長官やサンダース報道官は、ムニューシン氏のドル安容認発言の火消し発言をしていたようだったが、ドル売りは一時的に止まってもドル円の売りが継続されているようだった。
【2018年1月25日 木曜日 ドル円相場】
109円割れからの一旦の反発を見せていたドル円は、日本市場では仲値に向けたドル買いが強まったようで、109.468円まで値を上げる場面がみられたが、そこが高値となると反転下落を開始して12時過ぎには、昨日の安値を更新して108円台へと値を下げていった。15時台にはドル円は、108.734円まで下落していたが、その後は一旦は反発し17時を過ぎると109.265円まで値を戻していた。そんな中、ムニューシン米財務長官が発言の整合性は取れていると昨日のドル安容認を補強するような発言をしていたことから再びドル売りを誘ったようで、ドル円は値を下げていく展開に変わっていった。当日のマーケットではECB政策金利発表後のドラギ総裁の会見に注目が集まっており、21:45のECB政策金利は、予想通り変更はなかったため値動きは限定的だったが、22:30を過ぎてドラギ総裁の会見が始まると、ドル円はユーロの値動きに合わせて上下に値を動かす展開となっていった。会見のはじめにはユーロの買いが強まりドル売りの流れから、ドル円はやや下げ、その後、ECBの年内利上げの可能性は極めて小さいとの発言からユーロが売られドル円は上昇し一旦は反発する動きもあったが、23時過ぎにはドル円の当日の安値を更新していくと下落を強めていった。24時のアメリカの新築住宅販売件数は予想を下回り、ドル円は下値を追う動きが続いて、3時過ぎには108.495円まで値を下げていたが、4時になってからトランプ大統領が「強いドルを望む」とドル高容認発言をしたことから急速に値をあげて合わせて「TPP復帰の可能性」についても言及したことから109.703円まで上昇していった。上昇が強まったあとは一旦は値を下げたドル円だったが、109円を割り込むことはなく、再びジリジリと値を上げていった。
【2018年1月26日 金曜日 ドル円相場】
トランプ大統領の発言をきっかけに反発し流れが変わったかに見えたドル円は、9時過ぎには昨日の高値を更新して109.765円まで値を上げる場面もあったが、その後の上昇は続かずに再び値を下げる展開へと変わっていき、ジリジリと値を下げていくと16時過ぎには再び109円を割り込むところまで値を下げていた。当日には、ドル円には直接の影響はなかったと思われるが、日本の仮想通貨取引所のコインチェックで仮想通貨NEM(ネム)が580億円消失していたことをきっかけにして仮想通貨全般が売られているようだった。108円台をつけたドル円は、108円ではやや底堅く推移して反発して109円台へと値を戻すと、トランプ大統領のドル高容認発言やムニューシン氏の「為替に言及した発言ではない」との発言もあってか、米国債利回りの上昇にも支えられてジリジリと値を戻す展開が続いていった。22時過ぎには23日から始まっていたスイスのダボス会議で、トランプ大統領が演説を行う予定となっており、22時過ぎに発言内容が伝わっていたが、発言に真新しい内容がなかったためかドル円相場の反応は薄かった。22:30には、アメリカのGDP速報値が発表されていたが、数値が予想を下回っていたことからドル円はやや値を下げる場面もあったが、下値は限定的だった。ドル円は、23時になるとムニューシン米財務長官が、コメントでドルを動かそうとしていなかったとドル安容認の火消し発言を強めていたことから109.587円まで上昇していたが、その後に日銀の黒田総裁がダボス会議で「日本は2%のインフレ目標にようやく近い状況にある」と発言したことから、再び円のテーパリング観測が強まり一気に値をさげていき、1時には昨日安値を易々と下回って2時過ぎには108.2円台を伺うところまで下落していた。その後も4時台には108.277円の安値を付けていたが、日銀から「黒田総裁はインフレ見通しを修正していない」と先ほどのテーパリング観測の火消し発言がヘッドラインで流れると、一気にドル円は買い戻されて、109.046円まで上昇したが、週末ということもあってかその後は売られ、108.6円台で週を終えていた。
【今後の見通し】
ドル円は節目であった110円を割り込んで108円台まで下落した。週足では大陰線となってしまったため、次週も引き続きの下落が予想される。2016年のトランプラリー開始と2017年の安値で引くトレンドラインも割り込み値を下げ続けているドル円だが、この下の108円近辺は昨年安値で何度か反発した値であるのと、アベノミクス開始から引くトレンドラインが108円近辺に位置しているため値動きに注目しておきたい。108円を割り込んで行くと月足の大きな三角持ち合い相場を下抜けすることになるので下落が強まる可能性が高まると思われる。反面、割り込まずに反発すれば、持ち合い相場を最後に下限まで振った後の上昇となる可能性が残されている。
【次週の予定】
次週は31日(水)のFOMCに注目。金利の引き上げは今回予想されていないため、引き上げはないと思われるが、2018年の金利見通しがどうなるのか確認しておきたい。イエレン議長の最後のFOMCでもある。経済指標では29日(月)米個人消費支出、31日(水)ADP雇用統計、1日(木)ISM製造業景況指数、2日(金)米雇用統計とアメリカの重要な経済指標が続くのでよく確認しておきたい。30日にはトランプ大統領の一般教書演説もあるので忘れないようにしておきたい。
次週で1月も終わり、月替わりのフローにも注意しておきたい。ドル円の月足は現在大陰線となっていてこのまま確定すると次月以降の下落が予想されるチャートになるが、31日にはFOMCが予定されていて、内容次第で一気に状態が変わることもありえなくはないため、月足の判断は月が変わってから確認するようにしておきたい。
USD/JPY week O:110.549 H:111.216 L:108.277 C:108.622
USD/JPY予想レンジ 1月29日~2月2日 108.000-114.000

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