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謎だらけの相場、不安がある内は底打ちはできない USD/JPY相場2月8日~2月12日

1ドル110円台まで下げたドル円相場は様々な情報が飛び交う謎だらけの週だった。
週明けの月曜日は週末に北朝鮮のミサイル発射報道があったがほぼ窓なくスタートし日本時間中は上値を追って先週の雇用統計でつけた上髭を埋めて、そこが週の高値となった。高値をつけた後は売り圧力に押されてドル円レートはニューヨーク市場時間に入ると116円を割れた。一部ではドイツ銀行の資本や流動性の水準に対する不安から売られたという情報があったが下落に勢いをつけたはっきりとした理由はわからなかった。原油先物価格も下げ続け30ドルを割る展開となった。日本時間深夜に一時115円割れ目前まで下落したドル円レートは115円という日本政府が意識していると思われるレートで何度か切り返したが、9日の日本市場の開幕とともに115円割れしスピードを強めて114円台前半まで値を下げた。115円を割れると日銀のレートチェックの噂が出て115円台に回復し、その後は114円を割れずに114円から115円台半ばの間で10日までレンジ相場を形成した。9日の東京債券市場では10年物の日本国債利回りが初のマイナスとなったという報道もあった。ニューヨーク市場時間では115円のオプション取引のせいかレンジ内で値が乱高下した。原油価格はその後も下げ続け28ドル台になっていた。10日の日本時間は日経平均株価が大幅に下落しドル円も下値を探ったが114円の節目を破れないでいた。11時には一時ドル円の急騰があったがはっきりとした情報は不明だった。レンジをブレイクするきっかけは同日の米FRBイエレン議長の議会証言からだった。議会証言の原稿は証言前の日本時間22時30分に発表された。原稿自体では値は大きく動かなかったが、その後の証言時間を過ぎてからレンジをブレイクしドル円は114円を割れて下落した。発言の内容はハト派よりだったと思うが、イエレン議長が「中国の経済増長の急激な後退は示されていないが、元安が中国の為替政策と経済の見通しに不確実性を持ち込んだ。このような不確実性が世界金融市場の不安定さを増した」と中国経済の不確実性を言及した点は注目される。また、同日発表された米国の原油在庫は減少したが、原油価格の下げは止まらず翌日の木曜には一時26台まで下落していた。木曜日は日本市場が休みとなったが相場は大荒れとなり、市場は開いていないにも関わらず、9時になるとドル円レートは113円の節目を割った。その後も下値を探る動きは続き、黒田バズーカ第二弾で開けた112円台の窓を埋め、ヨーロッパ市場の時間となると112円を割れて下落を強め一時110.933まで値を下げた。香港勢が休場明けから戻ってきたことや、スウェーデン中銀が政策金利をマイナス0.5%に引き下げたことなどの報道はあったが急落した理由は不明だった。その後111円台でレンジ相場となっていたドル円レートは日本時間21:00に突如113円まで急騰した。スイスが介入を示唆したという情報や、G20で為替の安定が議題になるとの見方や、本邦当局の介入警戒など複数の情報が出ていたがはっきりとした理由はわからなかった。なお、当局はその後介入については否定も肯定もせず明言をさけた。急騰した後は、相場は値を大きく上下する神経質な展開となったが、111円以下は介入警戒感が強くなり、一旦は反転する流れとなった。明けて金曜日になると株価の急落と急激な円高に対して日本政府の慌ただしい対応が始まった。まずは黒田日銀総裁が国会で予定されていた答弁をし、その発言を受けて日経が下げ、その後、黒田日銀総裁が急遽首相官邸に入ったという報道を受けて介入期待から相場は上昇したが、特に何もなかったことから今度は再び111円台まで値を下げた。その後は、本邦当局の動きを警戒してか下落圧力が弱くなり、ニューヨーク時間に入ってアメリカの小売売上高が予想より強かったことから、一旦底打ちムードとなった。金曜にはOPEC減産用意の可能性も示され、原油価格も戻り始めていた。ドル円レートは深夜に113円50銭まで一時値を戻したが、終値は113.270となった。
ドル円相場は日本政府が意識していたとみられる115円を割り、110円台まで下げる暴落となった。この原因はいろいろな理由が出てきてはいるがはっきりとはわかっていない。これだけの下落があったにも関わらず報道やアナリストたちもはっきりと○○ショックと名前をつけて呼んでいない点からも皆が疑心暗鬼になっていると伺える。投資家というのは不安がある内はリスクを取ろうとは思わない。リスクの原因が何なのかがわからなければまだ底打ちにはならないと思われる。下落圧力はここでも取り上げた元に対する通貨アタックではないかとみているが、これは次週中国市場が休場から戻ってきて動きが見えてくるかもしれない。小売りの指標からはアメリカ経済は引き続き強いと見れた。アメリカ経済が強いということは引き続き利上げの可能性があり、元に対する圧力になる。原油先物価格は26ドル台で二番底をつけれる形となってきた。OPECの動き次第だと思う。
チャート上では金曜は一旦は反発した形となって、週足でも200pips以上の長い下髭をつけた。一旦の上昇はありそうだが、下落の原因が見えなければ底打ちはまだできないとみている。当局の介入には引き続き強い警戒が必要だが、介入で相場の流れを変えることはできないので、引き続いて下値を探る荒い展開となる可能性が高い。次週は休み明けの中国市場の動きにまずは警戒が必要だ。月曜発表される日本のGDP、アメリカの生産者物価指数(水曜)、消費者物価指数(金曜)、FOMC議事録公表(木曜)にも注目したい。

USD/JPY week O:116.807 H:117.515 L:110.933 C:113.270
USD/JPY予想レンジ 2月15日~2月19日 108.00-115.00

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