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中国の外貨準備高は枯渇するのか

2015年8月のチャイナショック以降、中国経済の雲行きに一段と怪しい影が漂いだして早数カ月たちます。2016年にはもしかしたら中国を震源とした通貨危機がおこる可能性もあります。2月の春節明けあたりにヘッジファンドによる通貨アタックがあるのではないかと予想していた時期もありましたが、結局通貨アタックはなく2月は終わり3月になりました。今のところ通貨危機のような事態になることはなさそうですが、中国の状況は気になるので中国の外貨準備高の状況を調べてみました。

【中国の外貨準備高】
2014年6月 3兆9900億ドルがピーク
現在世界一の額(各国の外貨準備高一覧/ウィキペディア
米国債、ドルやユーロなどの外貨預金、金、SDRなどで構成されていると考えられる。
中国の米国債保有額は1兆2461億ドル(2015年12月)

【直近数カ月の推移】
(年月)(月末の外貨準備高)(前月からの増減幅)
2015年 8月 3兆5570億ドル 939億ドル減少
2015年 9月 3兆5140億ドル 433億ドル減少
2015年10月 3兆5255億ドル 115億ドル増加
2015年11月 3兆4400億ドル 872億ドル減少
2015年12月 3兆3300億ドル 1079億ドル減少
2016年 1月 3兆2300億ドル 995億ドル減少

(ロイターニュース 8月9月10月11月12月1月

上の通り確実に外貨が減っているのがわかります。最近は月に1000億ドルくらいの規模で安定的に外貨準備が取り崩されているようです。2015年に中国の外貨準備高が減った合計が5130億ドルでしたが、昨年の8月から12月までで半分以上の3200億ドルが減少している計算になります。

減った減ったと騒がれている中国の外貨準備高ですが、それでも額でいえば世界一ですしまだまだ外貨準備が枯渇して通貨危機になるなんてことはないような気もします。しかし、様々な情報を見るとこれだけの規模の外貨準備といってもどうやらそう安心できる額ではないようです。

・中国人民元は「通貨アタック」に耐えられるか?
・3兆ドルに上る中国の外貨準備、見掛けほど強力でない可能性も
・中国の外貨準備@果たして本当はいくら残っているのか?

上のサイトを参考にすると安心できない理由として「中国の外貨準備には流動性の低い資産が多く含まれていると考えられる」ためであることがわかります。流動性が低い資産では通貨介入に使うのは難しいのでいざとなった時にはあまり役に立ちません。そうなると中国が発表している外貨準備高の数値よりも実際に流動性が枯渇するのはもっと早そうです。外貨準備の詳細は中国の国家機密なので真実を知ることはできませんが、最近の中国の動向を見るに2015年のチャイナショック以降、人民元については神経質な対応が続いているように感じます。

2月も終わったので中国の外貨準備高がまた近いうちに中国人民銀行(中央銀行)から発表されるでしょう。その結果がどうなっているかはまだわかりませんが、減少幅が増えているのか、それとも減っているのか、その結果次第では投機的な通貨アタックへ進む可能性もあります。心理的にも3兆ドルを割るような数値の減少が見えはじめたら市場は慌ただしくなってくるかもしれません。
また、最近のアメリカ経済の動向を見ると3月の利上げの可能性も出てきています。もしアメリカが3月に利上げをすれば中国からの資金流出は加速し人民元にとっては厳しい展開が続くと予想できます。引き続き人民元の動向は注意をしていきたいと思います。

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