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日銀砲と中国の為替介入の比較

中国政府は人民元安を阻止するためにたびたび為替介入を行っているようですが、為替介入というと2004年にヘッジファンドを殲滅したといわれている通称『日銀砲』の話が有名です。

日銀砲:2004年にイラク情勢などの影響から投機筋がはじめた円買いを阻止するために日本の財務省が指示した32兆円を超える巨額の為替介入のこと、日銀砲という呼び方は俗称
『わかりやすい日銀砲の動画』

中国の人民元に対しては引き続き下落圧力がかかっていると見ていますが、中国が為替介入をしてヘッジファンドの圧力に打ち勝つことができるなら通貨危機的な状況は避けられるかもしれません。

日本の為替介入が中国の現在の状況の参考になるかはわかりませんが、過去の日銀砲と現在の中国の為替介入の規模がどれくらいのものなのかを興味本位で比較してみました。

【日銀砲(2004年)】
・2004年1月から3月の約3か月の間に実施
・介入規模は32兆円以上(約2900億ドル※1ドル110円で計算)
※市場介入/テイラー・溝口介入(wikipedhia)

【中国の為替介入状況】
・2015年11月から2016年1月の約3か月間で比較
・この期間に外貨準備高が2946億ドル減少
※チャイナショック後の中国の外貨準備推移

中国の外貨準備の減少がすべて為替介入に使われているわけではないので単純な比較はできません。しかし、2015年のチャイナショック時の7月、8月、9月には27兆円の為替介入をしていたというニュースもありました。

・中国、7~9月に27兆円の為替介入 米が為替報告書(日本経済新聞)

中国が元安を食い止めるために介入している状況をかつての日銀砲と比較すると中国も資金量では同等規模の為替介入を行っていると見ることができました。この状況では、いかに資金が多いヘッジファンドでも人民元を売り崩すのは簡単ではなさそうです。ただ、金額は同程度だとしても、日本が円高を止めるために介入していたのに対して、中国は元安を止めるために介入しているので状況は異なります。今後、市場心理が弱まり人民元からまた資本が逃避するような状況になれば、再び人民元の通貨危機が懸念される状況になる可能性はまだあります。

一体いつその状況になるかはまだ誰にもわかりませんが、今後のアメリカの利上げ動向が大きく影響していくだろうと考えています。次にアメリカが利上げするタイミングか利上げが濃厚になってきたタイミングでは、また人民元の動向に注意しておきたいと思います。

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