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FXの窓埋め投資法の有効性

「窓」というのはチャート上で値が大きく開いている部分のことを指します。
ギャップ(ギャップアップ、ギャップダウン)と呼ばれることもあります。

【チャートの窓の例】
窓の図

「窓埋め投資法」はこの「窓」を利用する投資術です。開いた窓は「埋めない窓はない」といわれていてこの投資術ではその「窓埋めの法則」を利用します。
なぜチャートで開いた窓が埋まるのかという理由については、諸説ありますが、この窓埋めを多くの人が意識していることがその理由の一つとして上げられます。

「窓埋め投資法」は取引時間が日中に限られている株式投資でよく使われる方法で、24時間相場が続くFXでは「窓」が開くタイミングは週明けの月曜日に限られています。

FXでこの投資法を実践するには、いくつか条件があります。

・月曜の朝は早起きをする
窓が開くのは月曜の朝なので早起きをしないと取引ができません。早起きしても必ず窓が開いているわけではないので、期待して早起きしても窓なしの時もあります。朝が苦手な人には向かない手法です。
・取引開始時間が早いFX会社を使う
FX会社によって月曜の取引開始時間が違うので窓埋め投資法では、できるだけ取引開始時間が早いFX口座を使うのがいいでしょう。取引開始時間が遅いFX口座を使っていると大きく窓が開いても取引ができないうちに窓埋めしてしまう場合があります。

FXの「窓埋め投資法」はとてもシンプルで月曜朝にチャートの値が開いて窓が開いていたら、窓を埋める方のポジションをもって窓を埋めたら利益確定します。

2016年のドル円(取引開始時間6:00)で検証すると1月~4月の4カ月では日足レベルで開けた窓はほぼ1日以内に埋まっていました。「窓埋め投資法」は「埋めない窓はない」といわれる通り勝率が高い手法ですが、この方法には落とし穴もあります。窓は必ず埋めますがその「時」がいつなのかは誰にもわからないので、「窓埋め投資法」を盲目的に信じてしまうと手痛い目にあってしまうことがあるのです。

例えばドル円では2014年10月31日の日銀追加緩和があった翌週月曜11月3日は上方向に大きく窓を開けましたが、この窓が埋まったのは2016年になってからです。

【1年以上埋めなかった窓】
窓埋め

このように窓を埋めるのに時間がかかる場合があるので、窓埋め投資法では長期間窓を埋めなかった時に損失を限定しておくための損切り幅を事前に決めておくことが極めて重要です。窓埋め投資法を実践するには長期間窓を埋めなかったことを考えて「1日以内に窓埋めしなければ損切りする」などの徹底したルール決めが必要といえるでしょう。

あとは、窓が開いている早朝の時間帯は市場参加者が少なく取引量が少ない時間でもあるので、スプレッドが開きやすくなっています。チャート上では窓が大きく開いていても実際にポジションを持つと利益が少なくなってしまう場合もあるので、実践する上ではその点を考慮に入れておかないといけません。

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