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日銀・政府の思惑と投機の仕掛けに疲弊する相場 USD/JPY相場7月25日~7月29日

【月曜日】
先週の終値からあまり変わらずスタートしたドル円相場はゴトー日ということもあってか仲値に向けて値をあげて10時台に106.708の高値をつけて、そこから下落に転じた。チャートでは先週からのチャートと合わせて時間足で三尊型を作りアメリカ市場時間にネックラインにもなっていた106円を明確に下抜けると106円で値をもむ展開となったが、その後下落を強めた。
【火曜日】
日本時間早朝105円後半に位置していたドル円レートは8時になると下げ幅を強めて、日本市場が始まるとさらに下落した。先週ポケモンゴーで話題となっていたニンテンドーの株価が下落し、株価が軟調な展開だった影響もあったようだが、政府の経済対策の規模が「数年かけての6兆円」と報じられたことが下げを強めていたようだ。日本の株式市場が閉まった後の16時台には一時104円を割り込むところまで下げていたが、そこが底値となって今度は時間足チャートで逆三尊を形成して反転していった。アメリカ市場時間には米の新築住宅販売件数が予想よりも強かったこともあって値を104円台後半まで戻し、深夜二時頃に「日銀内に追加緩和論」との報道がされると105円手前まで値を上げたが、105円はレジスタンスラインとなって抜けられず、日本時間早朝には104.5台まで再び値を下げていた。
【水曜日】
日本市場が始まるとドル円は105円をブレイクしてカップアンドハンドルのチャートパターンを作り上昇した。上昇の背景には「政府の経済対策が27兆円規模になる」との報道や、「50年債の発行を検討している」との報道があり、106.5まで急激に値を上げたドル円だったが、50年債については財務省からすぐに否定したコメントが発表されたため、105円まで急激に値を下げる荒い値動きとなっていた。その後、安倍総理大臣から経済対策は28兆規模になるとの発言があり、相場は再び上昇し106円まで値を上げた。これらの一連の報道に振り回されドル円は短時間に1円以上の幅を上下する荒い展開となっていた。その後は105.5を中心に三角保ちあいへと移っていった。同日発表された米の各経済指標は予想より弱い結果が多かったが反応は限定的で、市場の関心はFOMCと日銀の追加緩和へと移っているようだった。日本の日が変わり28日3時に発表されたFOMC政策金利は予想通り据え置きとなっていたが、声明文では「雇用データはここ数カ月で労働力活用の一定の増加を示している」「景気見通しの短期的なリスクは後退した」と変更があったため、米金利上昇とともに一時はドル買いとなったが、106円まで上昇したあとは、9月利上げの材料がなかったためにドル売りに転じ、105円手前まで値を下げていた。
【木曜日】
前日のFOMCの結果を受けてか、ドル売りが強い展開が続いていた中、ドル円は105円を迷惑に割り込み、104.5円を割るところまで下げ幅を強めていった。その後は日銀の結果公表を見据えてレンジ相場を形成する流れとなり、日経新聞社から出た追加緩和に関する報道には市場は反応をしていなかったが、日本時間翌日29日2時頃にロイター通信が「日銀は29日、追加緩和を検討する。経済対策と相乗効果を期待」「日銀が追加緩和決定なら政府は声明を出す方向で準備している」と伝えたことで円売り、ドル買いで反応して再び105円台に値を戻していた。
【金曜日】
105円台に値を戻していたドル円レートは、早朝7時台に突然103.3円近くまで急落した。一部報道では誤発注ではないかとの話も出ていたが、急落後すぐに値を戻してから、また8時台に104円台前半まで下落を強めていたことから、日銀政策決定会合前に何かしらの仕掛け的な売りが入ったものと感じられた。その後もかなり荒い値動きとなっていて、12時15分にも仕掛け的な急激な下落があり103.5近くまで下げる場面があった。。日銀金融政策決定会合の発表は12:44となり、追加の金融緩和策が発表された。その内容は、マイナス金利と国債購入額は据え置き、上場投資信託(ETF)の買い入れ額を年6兆円に倍増する質の金融緩和となっていた。発表と同時にドル円レートは105.5円台まで値を一時的に上げたが、すぐに失望売りへと変わり102円台まで値を下げた。その後、市場が落ち着くと103円後半まで値を戻す場面もあったが104円を超えられずに反転すると、再び値を下げていった。アメリカで発表されたGDPの速報値が+1.2%と予想よりも弱い結果になっていたこともドル売りを誘い、ドル円レートは一時102円を割れるところまで下がり、102.073で終えた。
【今後の見通し】
日銀は今回、市場の予想に沿う政府の経済対策に応じる形で追加緩和に踏み切ったが、その内容にサプライズ的な要素はなかったために失望売りとなってしまった。参院選以降、反転していたドル円相場だったが、月足は陰線となり、週足、日足も大陰線となってしまったため、今後は下落する可能性が高くなっている。下値の目途は100円とイギリスの国民投票時につけた98.898になる。そこまで値を下げる展開となると下げが強まる可能性があるので注意が必要だ。ただ、日銀は追加緩和はしていて、政府も経済対策への動きを続けていることから、その内容を冷静に評価すれば、ここから先売りに転じることも難しいとみれる。今回の日銀発表前の乱高下も含めドル円はボラティリティが高くなっており、投機的な動きが強くなっているためしばらくは積極的にポジションを持つのは避けた方がいいかもしれない。
【次週の予定】
次週は月が変わって、8月になる。日本政府は8月2日に経済対策の閣議決定、8月3日に内閣改造を予定しているのでニュースヘッドラインには注意しておきたい。そして、金曜にはアメリカの雇用統計が発表される。この結果次第でアメリカの利上げへの見通しを左右する可能性もあるので、結果は慎重に見極めたい。あとは、ドル円には直接の影響はないが、政策金利の引き下げが予想されている豪ドル、ポンドの動きにも注意しておきたい。

USD/JPY week O:106.154 H:106.708 L:101.966 C:102.073
USD/JPY予想レンジ 8月1日~8月5日 100.00-105.00

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