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雇用統計両建て手法は勝てない

FXを始めたばかりの人が一度は試してみて挫折する手法の一つに「アメリカの雇用統計時に両建てする」という手法があります。

「よくある雇用統計両建て手法」

1、雇用統計前に、両建てでロングとショートのポジションを持つ

2、雇用統計でどちらか一方に値が大きく動いたら利益の出なかったポジションをクローズ

3、利益の出ているポジションを損失幅より利益がでた後に利益確定させる

雇用統計時には予想より強い数値か、予想より弱い数値が出ると値が一方に大きく動きます。この値幅をリスクなく取れれば儲かりそうですが、現実はそう簡単にはいきません。この方法は過去のチャートを見直すと勝てるように見えるのですが実践では使えません。

その理由はスプレッドにあります。雇用統計のように値が大きく動く時にはFX業者のスプレッドは大きく開きます。通常であれば1pips以下のスプレッドであっても、雇用統計発表直後はその数十倍の30pips以上開くこともあります。

このため、まず2の初動時に利益の出なかったポジションをクローズする値が大きくすべるためストップの値を大きく超えて想定以上の損失となります。

それでも、もう一方の利益の出るポジションを利益確定できれば、損失を埋めて利益につなげることができそうですが、こちらの利益の出るはずのポジションが指標発表直後に大きく開いたスプレッドでストップが約定してしまい、こちらも損失が出ているという最悪のパターンに陥ることが多いのです。

それならば、ストップが狩られないようにストップの幅を大きくとればいいと考えるかもしれませんが、ストップの幅を大きくとれば、今度は損失になるポジションの損失が大きくなるため利益確定をしてもほとんど儲からなくなります。しかも、雇用統計は一方通行で片方に動くことと同じくらい発表時に上下に激しく値を動かすことも多いので、その場合は両建てのポジションは両方損失で終わります。

そうはいっても「本当は儲かるのではないか」と思って雇用統計時に両建てや上下にストップを入れてトライしてみたい人はいると思います。そんな時は、決して大きなポジションでトライせず、最小のポジションで雇用統計時に複数回テストしてみてください。現実を思い知ることになるでしょう。

FXで堅実に利益を上げるには、こういった事前に値が大きく動くことがわかっていて、スプレッドが大きく開く指標発表時は取引を避ける、もしくは取引量を減らすのが鉄則です。その理由は、「トレードにおいての不確実性をできるだけ減らす」ためです。スプレッドが雇用統計時のように大きく開くことは通常のトレードにおいてバックテストでも想定はできません。意図しないスプレッドの幅によって損失が拡大するのはFXのトレードにおいてできるだけ避けるべきことなのです。

FXをよく知っているなら雇用統計両建て手法は使えない手法であることはよくわかっているはずですが、雇用統計時の取引を推奨しているようなサイトが未だに多く存在しています。雇用統計時にスプレッドが拡大することで顧客の損失が多くなれば儲かるのは相対取引をしているFX業者です。このことも雇用統計両建て取引を推奨する人が多い理由と関係があるのかもしれません。

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