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トランプリスク相場は経済指標をスルーする USD/JPY相場10月31日~11月4日

【月曜日】
朝方すでにオープンしていた市場において先週金曜安値を下抜けし104.2の安値を試して始まったドル円相場は、日本国内のFX業者の取引が開始する時間帯には、104.5円近くまで戻しており、やや先週の終値より低くスタートすることなった。そこからはアメリカの市場時間までジリ上げする展開となって、同日発表されたアメリカの個人消費支出(PCE)は予想通りの数値となっていたが、シカゴ購買部協会景気指数が予想を下回っていたため、ドル円はやや売られる展開になった。しかし、その後日本時間の日が変わる頃には、月末のフローなども見られたためか高値を更新して105.229円まで上昇した。そこからは原油価格の下げと株価の下げにつられてじり安の展開となった。結果的にみて、ここで重要なポイントである105.5円を試すことができなかったことで、この後ドル円は調整色を強めることになっていった。
【火曜日】
104円台後半まで値を下げていたドル円は、日本市場開始後に104.669円の安値をつけるが、そこで一旦反転していった。月曜から火曜にかけては日銀金融政策決定会合が開かれていて、11時55分に政策金利の発表があったが予想通りの現状据え置きの発表となっていた。今回の発表時には仕掛け的な売りもなく、また発表後も大きな値動きをすることはなかった。黒田東彦日銀総裁の記者会見の後にはドル円は上値を試し再び105円台へと乗せたが、高値を維持することはできずに反転して下落していった。ドル円は先週金曜の高値安値から三角保ち合い相場となっていたが、22時には下のラインをブレイクし、その後の注目されていたアメリカのISM製造業景況指数が予想より若干よかったことで一旦は値を戻したが、ほか建設関連の経済指標がよくなかったこともあってか、下げ幅を強めるとチャートでダブルトップのネックラインを下抜け下げ幅を広げていった。アメリカ大統領選の世論調査でトランプ氏がややリードしたという報道がトランプリスクをあおりリスクオフとなっていたことも影響しドル円は103.8円台まで値を下げていた。
【水曜日】
先週の安値を前に一旦は値を持ち直したかに見えたドル円だったが、日本市場が開くと再び値を下げ先週の安値103.720をブレイクすると、10月5日の安値から引けるトレンドラインでやや値をもんだあとラインをブレイクすると下げ幅を広げていった。21:15に発表されたADP雇用統計は予想を下回り、ドル円は103.090まで値を下げたが、103円をブレイクできなかったためか22時前にはショートカバーが入ったかのように少し値を戻した。しかし、戻しても上値は重くFOMCの政策金利発表時間まで下値を追う展開は続いた。23:30の米週間原油在庫は在庫量が増えたため、原油価格の下落を誘っていた。FOMCでは予想通り政策変更はなく、12月利上げへの言及があるかに注目が集まっていたが、具体的な言及はなかったため、ドル円は安値を更新する場面もあったが底堅く、「利上げの根拠は強まった」との文言もあり利上げ期待がなくなったわけではないために値を戻して103.5近くまで上昇する場面もあった。
【木曜日】
日本が祝日のため日本市場が休場の中、10時台までは103円台を維持していたドル円だったが、11時になると日本が祝日のため仕掛け的な売りが入ったのか、安値を更新して103円をブレイクすると下げ幅を強めて102.536円まで値を下げた。その後も下値を追うような値動きは続いたが102.5円から下は底堅く下値を切り上げていくと、17時にはチャートで形成した小さなダブルボトムのネックラインをブレイクし103円手前まで値を戻していた。103円ではやや売られるも、その後も上昇は続き103円をブレイクすると103.3円台まで値を上げた。しかし、23時に発表された米ISM非製造業景況指数が予想より悪い結果となったことからドル円は売られてその後は103円を挟むレンジ相場となっていった。
【金曜日】
103円を中心に小動きとなっていたドル円は日本市場が開くとゴトー日ということもあってか仲値に向けた買いがあって上昇したが103.20で売られ値を下げると株価の下落に合わせて直近安値を更新するやや荒い動きとなっていた。安値を付けた後はじりあげとなって、ヒラリー氏がトランプ氏を再びリードしたという情報もあって、時間足の三角保ち合いを上方にブレイクすると103.3円台まで値を上げるも上値は重く、17時から欧州株価が失速するとドル円も再び値を下げてレンジ相場を継続していた。102円台で迎えた雇用統計は雇用者数が予想を下回っていた。それでも失業率の改善と平均時給の上昇がみられ、8月と9月の雇用者数が上方修正されていたことで、ドルは買われて103.3円近くまで上昇するが、上昇は続かずアルカイダがNYを攻撃する可能性があるというニュースが出ていたこともあってか102.8円まで値を下げる場面もあった。その後は小幅な値動きで終わり週の終値は103.052となった。
【今後の見通し】
今週のドル円は重要な節目となっていた105.5円を超えられずに調整した。9月27日安値100.073から10月28日高値105.508の上昇相場は一旦息切れすることとなったが、半値戻しを試したところで下落は止まっており、日足の75日移動平均線でサポートされた形となっている。日米の金融政策発表やアメリカの重要な経済指標発表があったが、大きく値を動かす展開とはなっておらず、現在の市場はアメリカ大統領選の結果に備えているとみれる。
アメリカ大統領選挙は今年まさかのEU離脱の結果となったイギリスの国民投票と似ているとみられているようなので、イギリスの国民投票時の値動きや市場の雰囲気を確認しておきたい。

105円を下抜けたドル円相場
イギリス国民がEU離脱を決断した歴史的瞬間

偶然かはわからないが英国民投票の前週に今回と同じく日米の政策決定会合があり、ドル円相場は値を下げていた。イギリスの国民投票の投票日のあった週は、週が始まるとEU離脱にはならないとの見方からドル円は買われたが、発表当日にEU離脱が票数を上回るネガティブサプライズとなってドル円は安値を大幅に更新した。今回も、もしトランプ氏が当選したら同じような値動きになる可能性があるので十分な注意はしておきたい。
チャート上では半値戻しを安値を割らずにこなせれば、ドル円は次週から再び上昇基調に戻る可能性もあるが、その方向性を握っているのはアメリカの大統領選挙の結果であることは間違いなさそうだ。
【次週の予定】
次週の注目は8日火曜日に行われるアメリカ大統領選挙。下の選挙当日の日程では日本時間9日の午前から午後にかけて結果が順次公表されていく流れとなっている。

・大統領選挙のスケジュール

当日は値動きに十分注意したい。ヒラリー氏の勝利とみているが場合によっては9日はポジションをクローズしておくことも必要だろう。
その他の経済指標は8日(火)の中国貿易収支に注目。前回同様悪い数値がでたら売られる可能性があるので注意したい。
USD/JPY week O:104.548 H:105.229 L:102.536 C:103.052
USD/JPY予想レンジ 11月7日~11月11日 102.500-107.50

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