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ドル円の月足チャート分析から見える2017年の未来

ドル円相場は年初から値を下げて111.586円まで値を下げ、現在は次回の3月FOMC会合で利上げがされる見込みが高まりドル高が進行しています。

昨年末に考えた予想では2017年のドル円の下値は115円としていましたが、すでに115円を割り込んでしまっています。そこである程度の予想の見直しをする上でドル円の月足チャートを分析してみました。

【ドル円月足チャート】
USDJPYMON

ドル円は2015年の高値から引くトレンドラインをブレイクできずに年初から下落しています。チャートでは、この下降トレンドラインとアベノミクス開始時の2012年の年末の安値から引く上昇トレンドラインで大きな三角保ち合いを形成しているとみることができます。
そして111円近辺はちょうどこの三角保ち合いの中央値になっています。111.586円は1998年の高値147.630円と2013年の安値75.574円のおおよそ半値にも位置しているため、ここのブレイクは簡単ではなさそうに見えてきました。
2月7日につけた111.586円の安値は2月28日の安値111.699円でわずかばかりがら下値を切り上げた格好になっています。未来は何が起こるかわかりませんので、111円を将来下にブレイクする可能性もあるかもしれませんが、2017年はドル高が進行するという見立てから、111円を割り込む可能性よりも割り込まずに上値を追う展開で今後のチャートを考えてみます。

【パターン1】
2017-2

現在上昇傾向にあるトレンドが継続し、ドル円が早期に2015年の高値から引くトレンドラインをブレイクした場合には、その上の月足の下降トレンドライン近くまで上昇し、その後はレンジ相場になって、年後半にかけてトレンドラインをブレイクしていく

【パターン2】
2017-1

現在上昇傾向にあるドル円が、2015年の高値から引くトレンドラインをブレイクできずに前半レンジ相場となって、年後半にかけてトレンドラインをブレイクしていく
※パターン2の場合は2014年のドル円チャート(青い枠の中)がイメージに近い形になります。

どちらのパターンでも、1998年の高値147.630円から引くトレンドラインでは一旦反発すると見ていますが、このラインにはさらに昔の高値(1990年1ドル160円)から引くトレンドラインも被っているため、このラインはかなり意識はされていると考えています。ドル円は2015年に一度この長期のラインをブレイクしましたが、その時のブレイクは騙しとなって100円割れまでの戻りを試している重要なラインです。

参考チャート:ドル円相場長期チャート:1971年以降

どちらの場合でも年前半から中盤にかけてはやや広い幅でのレンジ相場になるのではないかと考えていますが、その理由は今年の年前半から中盤にかけて予定されている下のような経済イベントがあるからです。

【2017年の経済イベント(3月以降)】
3月
アメリカ予算教書(13日?)
オランダ総選挙(15日)
FOMC(14-15日)
4月
フランス大統領選挙 第1回投票(23日)
5月
フランス大統領選挙 第2回投票(7日)
FOMC(2-3日)
6月
フランス国民議会選挙(11日、18日)
FOMC(13-14日)
7月
FOMC(25-26日)
8月
9月
ドイツ連邦議会選挙(24日)
FOMC(19-20日)
10月
FOMC(31-1日)
11月
12月
FOMC(12-13日)

年後半にかけては利上げが見込まれているFOMCがあるのでドル高傾向になりやすいと予想しています。

未来は誰にもわかりませんので、もっと予想外の出来事が起きてドル円は想像がつかない値動きをすることもあるかもしれませんが、今のところはこのような見立てであとはチャートに従ってトレードしていくのがよさそうです。

【おまけ】
2017-3

111円を下にブレイクした場合にはこういうチャートもあるかもしれませんね。

2017/3/22に加筆しました。

ドル円は2月7日につけた111.586円の安値をブレイクして年初来安値を更新してしまいました。先の予想はみごとに外れてしまったので、111.586円の安値ブレイク後のチャートパターンを考え直してみました。

今回の下落の要因はトランプ政権のオバマケア廃止の見通しに不透明さが高まったことで、税制改革や規制緩和の見通しもわかりにくくなったことからトランプラリーの巻き戻しが加速しているようです。

トランプ米大統領、共和党議員にオバマケア改廃案への支持訴え

22日の午後の時点では111円をまだ下方にブレイクせずに踏みとどまっているドル円ですが、重要なレンジ相場の下限をブレイクしてしまったので、ドル円が再び上昇するにはある程度値を下げないと難しそうです。下降トレンド入りしてしまったのならおまけで予想したように月足三角の下限まで値を下げる可能性もありますが、トランプ政権への期待が維持されるならトランプラリーの安値101.191円から昨年12月末の高値118.658円の半値109.92円の手前かやや109.92円をオーバーシュートしてから反発する可能性もあると考えておきたいと思います。

【パターン3】
USDJPYMONBO

上のように半値戻しで反転できたら【パターン2】のようにドル円レートは上昇していくかもしれません。ちなみにドル円が上昇から調整の流れで半値戻しで反発した場合の週足チャートは、アベノミクス開始の上昇から2016年の半値戻し調整したドル円の月足チャートと似ているようにみえます。

【比較チャート】
USDJPY2
(左月足、右週足)

チャートの類似は必ずしもチャートの未来を示すものではありませんが、今回の下落を半値で戻せたら今後の値動きも近い値動きになっていくかもしれません。ちなみに、アベノミクス開始前の安値75.574円から2015年の高値125.843円の半値戻しを達成したイギリスのブレグジットの時は98.898円まで値を下げて半値の値幅をおおよそ7.2%オーバーシュートしています。7.2%を今回の半値の値幅のオーバーシュートに合わせるとドル円は109.29円近くまでの下げになることも覚えておきたいと思います。

ドル円は半値の下落で下げが止まれば再び上昇する可能性は残されていますが、半値戻しからさらに値をさげるようであれば、下落の加速に用心しておきたいと思います。

政治は駆け引きなので最終的にはアメリカの共和党は法案は通すとは思いますが、ぎりぎりまで紆余曲折するかもしれません。法案の審議は23日のようですが、23日は日本の森友学園の籠池氏の証人喚問、イエレンFRB議長の発言とイベントが重なります。23日の値動きは注意しておきたいと思います。

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