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急速に高まった3月のアメリカ利上げ観測 USD/JPY相場2月27日~3月3日

【月曜日】
週末トランプ大統領がツイッターで28日の演説に強気なコメントを残していたが、特にマーケットへの影響はなく月曜日が始まった。ドル円相場は前週の終値からあまり変わらずにスタートして、開始直後は上昇したものの、日本市場が開くと株価の下落に合わせて値を下げ、先週の安値を早々に割り込んで111.916円の安値をつけた。ただ、割り込んでも下値は追わず反発してはいた。その後は、ジリジリと値を上げていき22時台になると22:30前に112.40円近くまで小幅に急騰する場面があった(理由は不明)。22:30に発表されたアメリカの耐久財受注は予想より若干悪かったが、発表直後はドル円は上昇し112.5円を超えられずにその後下落に転じた。日本の日が変わる24:00に発表されたアメリカの住宅販売保留指数も予想より悪かった。24:00前にはドル円はまた小幅に急騰する場面があった。こちらの上昇はトランプ大統領の「インフラに大きく支出するつもり」「医療保険のコスト判明までは税制計画はできない」といった発言に反応していたようだった。同時刻帯には要人発言などが入り混じったためかマーケットはやや乱高下し、ドル円は再び112円を割り込むところまで値を下げる場面があった。しかし安値を更新せずに反発すると、深夜にカプラン連銀総裁の発言を手掛かりに3月の利上げ確率が上昇しドル円は112.5円をブレイクして、112.8円台まで上昇していった。
【火曜日】
昨日112.838円まで上昇したドル円だったが、高値を更新できずにいると日本市場の仲値直前に月末のドル売りがみられたようで失速し112.439円まで値を下げる場面があった。その後は一旦は値を上げて反発していたが、ジリジリと下値を追う展開が続いた。日本では17時前に地震が発生してやや円が変われる場面もあった。日本時間の夜間にはトランプ大統領がインタビューを受ける予定があったが、インタビューではインフラや減税には触れることがなかったため期待はずれな内容からドル売りの展開へとつながっていた模様だった。22:30に発表されたアメリカのGDP改定値は悪くなっており、その後に発表されたアメリカの各経済指標は予想より強い結果が多かったがドル売りは続いて、ドル円は再び112円を割り込むところまで値を下げていった。ロンドンフィキシングでは月末のドル売りが警戒されていたようだったが、ドル円はやや上昇に転じる場面があった。しかし、その後に再び値を下げはじめるとドル円は安値を更新して2時台に111.699円まで値を下げていた。値を下げ続けていたドル円だったが、その後ハーカー総裁、ウィリアムズ総裁、ダドリー総裁とアメリカの連銀総裁の相次ぐ利上げに関するタカ派発言で上昇に転じていき、マーケットが3月利上げを警戒しだすと急反発して前日の高値を更新する112.8円台まで値を上げていった。
【水曜日】
急速に高まった3月のアメリカの利上げ観測に追い打ちをかけるようにブラード連銀総裁がタカ派よりな発言を続け、ドル円は113.370円まで上昇していった。当日はトランプ大統領の議会演説が予定されていて日本時間の11時から演説が始まっていたが、市場の関心はトランプ大統領よりも利上げへとすでに移っているようだった。トランプ大統領の演説は開始前に原稿がリークされたのか10時台にはドル売りとなっていて、11時から始まった演説では1兆ドルのインフラ投資をするという発言はあったが、減税に対しての言及はなく特に真新しい内容もなかったため、ドル売りを誘ってドル円は112.7円台まで値を下げた。しかし、演説が終わった後はリスクイベントを無難に通過したということもあってかドル円は上昇に転じていった。上昇に転じた一番の理由は「アメリカの3月利上げ観測」であることは間違いなさそうだった。その後も高値を更新し上昇を続けたドル円は24:00に発表されたISM製造業景況指数が予想より強かったこともあって114円台に値を乗せる場面も見られたが、上昇が続かないと113.5円を割るところまで一旦調整をする流れとなっていった。
【木曜日】
113.5円台まで値をさげたドル円は、その後は小幅に反発し113円台後半で推移していたところ、日本時間8時にハト派で有名なブレイナードFRB理事が利上げに肯定的な発言をしたことで上昇を強め前日高値を更新し114円台へと上昇していった。アメリカの3月利上げは9割近く織り込まれたため、ドル円の上昇は続きジリジリと値を上げて114.5円台まで値を上げていった。22:30に発表された米新規失業保険申請件数が予想よりかなり強かったことも上昇をサポートしていたとみれる。ダウは利上げ観測が急速に高まったことでやや調整基調だった。
【金曜日】
NY市場時間につけた114.587円の高値から値を下げていたドル円は、日経平均株価が軟調だったこともあってか下げ基調が続いたが、114円をわりこまずに反発すると再び114.5円近くまで上昇していった。当日はメスター総裁の発言があったがすでにマーケットは利上げをほぼ織り込んでいるためか反応は薄くなっていた。欧州市場時間にはフランス選挙でマクロン氏が優先との見方が強まったことからユーロが買われる展開となっていた。市場の関心は日本時間4日の夜間に予定されていたフィッシャー副議長とイエレン議長の講演に向かっている中、ドル円は期待感からか下げ渋る展開が続いていた。24:00にはアメリカのISM非製造業景況指数が発表され予想より強い結果の57.6となっていたが、ドル円は114.5円以上の上値が重く上げ渋る展開が続いた。1時を過ぎると114.5円を明確にブレイクしてやや値を飛ばして上昇する場面もあったが、114.675円まで上げるにとどまりその後の講演を待つこととなった。フィッシャー副議長とイエレン議長からは期待されていた通り3月利上げに言及する発言が見られたが、ドル円はイエレン議長の発言の後114.725円まで上昇するとそこから材料出尽くしとなって下値を追うこととなった。ドル円は一時114円を割り込んだが週の終値は114円台に戻したところで終了となった。
【今後の見通し】
注目だったトランプ大統領の議会演説よりも、急遽湧いてきたFRBの利上げ観測によってドル円は上昇に転じる流れとなったが、週末イエレン議長の講演を最後に利上げをほぼ織り込んでから下落している。115円の節目をブレイクできずに、上値を切り下げた形で値を下げてしまったため、ドル円は引き続き111.5円から115円のレンジ相場が継続しそうだ。どちらにせよレンジ相場のブレイク後はトレンドが出る可能性があるが、利上げの材料を消化しても上値のブレイクができなかったため、上昇するには時間がかかるかもしれない。115円の節目は、昨年のトランプラリーの高値118.658円(12月15日)と年が明けてからの下落の安値111.586円(2月7日)の半値である115.122円とも被っていて、日足チャートで形作られているダブルボトムのネックライン114.944円とも近いので115円近辺のレンジブレイクには注目しておきたい。
【次週の予定】
次週は今月一週ずれて発表されるアメリカの雇用統計に注目。雇用者数は直近のアメリカの各経済指標から良い数値が予想できるが、ドル円相場への影響があるとしたら雇用者数より平均時給次第だと思われる。平均時給の伸びが確認できれば、マーケットは利上げの加速を織り込みに行く可能性がある。すでにマーケットは3月の利上げは織り込んでいるため、よほど悪い数値が出ない限りは3月の利上げ判断に影響は及ぼすことはないかと予想されるが、万が一著しい悪化が見られたら利上げの判断に影響することが懸念されて大きく値を動かすこともあるかもしれない。どちらにせよ今回の雇用統計は大きく値が動く可能性があるので注意したい。その他では欧州中央銀行の政策金利発表にも注目。
USD/JPY week O:112.126 H:114.725 L:111.699 C:114.009
USD/JPY予想レンジ 3月6日~3月10日 111.500-115.000

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