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期待はずれの雇用統計の値動きと115円のブレイク USD/JPY相場3月6日~3月10日

【月曜日】
週末にドル円相場へ影響を与えそうな大きな出来事もなく始まった週明けのマーケットは、先週の下落した値からあまり変わらない値からスタートした。ドル円は113円台から114円台へと一旦は上げたものの、北朝鮮が7時半ごろに日本海に向けてミサイルを発射したとのニュースを受けて再び113円台へと下落していった。113.7円台まで下落したあとはジリジリと反発をしたが114円台へは戻れずに15時を過ぎると再び下落して安値を更新していき113.564円まで値を下げていた。ドル円は安値をつけた後は反発して値を上げていったが、22時台にはナバロ米国家通商会議委員長の「日本には極めて高い非関税貿易障壁がある」との発言を受けて下落する場面もあった。しかし発言を受けた下落は一時的で、ドル円はその後チャートで逆三尊型が完成しネックラインをブレイクすると114.094円まで上昇した。
【火曜日】
ドル円は114円から上値が重くなっており114円を挟んでレンジ相場となっていた。日本時間12:30のオーストラリア中央銀行の政策金利発表時には、他通貨の値動きにつられてやや値を動かす場面もあったが値動きは限定的だった。17時台には小幅なレンジを下抜けする場面もあって、113.729円まで値をさげたが下値は限定的でレンジ内に値を戻していった。22:30にはアメリカの貿易収支が発表され悪化が予想されていたが、数値は悪化はしていたものの予想通りだったためドル円相場に特に大きな動きはなかった。ただ、指標発表後しばらくしてからドル円は、アメリカの貿易収支において対日赤字が減少していたことを好感したのか、今度はレンジを上抜けする動きをみせて114.159円まで値を上げていった。しかし、上値は引き続き重く高値をつけた後は今度は値を下げていく動きとなっていった。
【水曜日】
114円を挟んで膠着していたドル円相場だったが、日本の市場時間では日経の下げにつられて値を下げていった。同日発表された中国の貿易収支が予想より悪かったことも影響していたようだった。ドル円は13時には113.612円まで下落したが、月曜日の安値を更新せずに反転すると米国債利回りの上昇につられて値を上げていき上昇する展開へと変わっていった。18時には114円台まで上昇したドル円は、その後ADP雇用統計の発表前に上昇が強まって、チャートで形成されたダブルボトムのネックライン近辺の114.20円をブレイクすると上昇圧力が強まり、ADP雇用統計で予想よりかなり強い29.8万人の数字が発表されると114.742円まで上昇していった。その後に発表されたアメリカの経済指標は予想より弱かったが、ドル円は値を下げず高値で小さな三角保ち合い相場となっていた。その後、深夜3時の米国10年債入札時間になるとドル円は三角保ち合いを下方にブレイクして114.273円まで値を下げていった。
【木曜日】
ドル円は114.5円を中心として三角保ち合い相場となっていて、昨日のADP雇用統計の好結果から金曜の雇用統計への期待もあってか底堅く推移していた。17時になると三角保ち合いを上抜けし値を上げていき114.927円まで上昇したが、115円の節目でブロックされると114.5円台まで値を下げていた。欧州市場時間にはECB政策金利が発表されていたが予想通り据え置きとなっていた。22:30になるとアメリカの経済指標が発表され、新規失業保険申請件数は予想より悪かったが、輸入物価指数は予想より強かったためかドル円は上方向へ反応していた。同時刻にはECBドラギ総裁の会見も開始されていて、TLTRO(テルトロ)の議論はなかったとの発言に反応して、ユーロ買い、ドル売り、円売りとなって、ドル円は円売りが強くジリジリと上昇が続いた。上昇は続いていたが115円の節目は重く、米国債利回りは2.6%を超えるところまで上昇していたが、ドル円は115円の壁をブレイクできずにいた。
【金曜日】
115円の節目で何度も弾かれていたドル円だったが、日本時間早朝7時台に特に何も材料がない中ブレイクし115円台へと上昇していった。ドル円は節目をブレイクしても大きく値を動かす展開とはならなかったが、米国債利回りの上昇につられてジリジリと上昇が続いていた。17時には115.5円近くまで上昇していたドル円だったが、115.5円を超えられずにいるとアメリカの雇用統計発表時間が近くなっているということもあってか高値で小幅な値動きをするようになっていった。22:30の注目の米非農業部門雇用者数変化は、雇用者数は23.5万人増と市場予想よりよい結果となっていたが、平均時給は予想よりも弱い結果となっていて、発表直後は注目されていたにもかかわらずほとんど値動きがないという結果に終わっていた。発表後しばらく時間が経過すると115.5円の上値の重さが嫌がられたのか、ドル円は徐々に値を下げだしていった。それでも115円は割らずに底堅く推移していたが、日本の日付が変わる直前にアメリカのロス商務長官が「(日本との通商協定は)非常に優先度が高い」と発言をしたことをきっかけにドル売り円買いとなって115円をブレイクして値を下げていった。同時刻はNYカットのオプションと時間が被っていたが、114円まで下落したあと0:00には115円を維持していたようにみえた。その後にECB内でQE終了前の利上げ論が浮上したとの報道があって、ユーロが上昇する展開となりドル円は下値を追う展開となっていった。注目していた115円をブレイクしたドル円だったが、上値は重く週の終値は114.75円近くとなって115円台をキープできずに終えることとなった。
【今後の見通し】
115円の節目をブレイクしたドル円だったが115.5円を超えずに114円台へと値を戻してしまっているため、引き続きレンジ相場へ戻ってしまったとみれる。アメリカの雇用統計結果はFRBの利上げの障害となることはなさそうなので次週の3月利上げは確定したものとマーケットも見ていると思える。ドル円は日足チャートで形作られているダブルボトムのネックライン114.944円をブレイクしているが、日足で上髭の長い陰線を作ってしまっており、このまま上昇を続けるよりも一旦は調整下げをしそうだ。下値の目途としてはチャート上では112.5円近辺と111.5円に注目しておきたい。FOMCでは利上げペースの加速期待もあることから、FOMCまで下値は底堅く推移しそうだが、FOMCメンバーによる利上げ回数予想の結果次第でドル円は上下に値を大きく動かす可能性があるので注意しておきたい。ドル円は111.5円をブレイクせずに再び上昇基調へ戻ってくるとみておきたいが、115.5円まで上昇してこれるかが今後のカギとなりそうだ。

【次週の予定】
次週は大きなイベントが重なるので値動きに注意したい。14日-15日はFOMCがあり終了後の日本時間16日3時に政策金利が発表される。すでにマーケットは金利の引き上げを織り込んでいるので、予想通り金利は引き上げられてもマーケットは大きくは動かないとみている。値動きはFOMCメンバーの今後の利上げペースに対する見解によると思うので注意しておきたい。
15日にはオランダ選挙が重なっていて、現地時間15日20時(日本時間16日4:00)に投票締め切りで投票終了後、直ちに出口調査結果が発表されるようだ。現在は反EUの自由党が議会第一党となる見込みのようなので、予想通りの結果ではマーケットの影響は限定的だと思われる。ただ、結果はフランス選挙への影響も懸念されるので、どうなるのか注目しておきたい。予想外に反EU派が議席を減らすようなことがあれば市場にとってはポジティブサプライズになるかもしれない。
16日には日銀金融政策決定会合の政策金利発表がある。こちらは現状維持とみられているのでドル円マーケットへの大きな影響はなさそうだが確認はしておきたい。経済指標ではアメリカのPPI(14日)小売売上高(15日)消費者物価指数(15日)に注目。15日の経済指標はFOMC政策金利発表の数時間前の発表のため結果がどちらでも大きな値動きは期待できなさそうだ。
あとは忘れてはならないアメリカの予算教書の提出がある。13日予定と事前情報ではなっていたはずだが最新のニュースでは16日となっているようだ。

・16日に予算教書=米

こちらの記事では「税制改革などは含まれない」とあるが、内容次第で市場への影響は大きいと考えられるので注目しておきたい。最後に17日-18日にはG20開催が予定されている。
複数の大きなイベントが重なっているので下で時系列を追って簡単にまとめておく。

15日 FOMC政策金利発表(日本時間16日3:00)、オランダ選挙開票(日本時間16日4:00)
16日 アメリカ予算教書を議会に提出予定(時間不明)
17日 G20(18日まで)

USD/JPY week O:113.908 H:115.491 L:113.564 C:114.757
USD/JPY予想レンジ 3月13日~3月17日 112.500-118.000

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